水野の図書室
Diary目次過去を読む未来を読む
皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。


2002年04月02日(火) 村松友視著『オリエンタル・グリーン』

とうとう『贅沢な失恋』(角川文庫)の最後のお話になりました。
この短編集には、いろいろなレストランが登場したのですが、どれも実在の
お店です。本の最後に、お店の住所まで載っています。この本を読んで、気に
入ったお店に足を運ぶ人もいるかもしれませんねー。わたしが行ってみたいの
は、この「オリエンタル・グリーン」です。行ってみたいですぅ〜。
とても素敵なお店らしいです。たぶん、きっと、絶対!! 笑

お話は、演劇プロデューサーの寺岡と駆け出しの女優、阿弥子の一年間という
期限付きの恋の物語なんですが、レストラン「オリエンタル・グリーン」が
すっごく魅力的です。内装、メニュー、マスター、お店の名前もいいですね〜。
メニューのネーミングが遊び心いっぱいで、感動ものです。
このネーミング、飲食店関係の方はぜひぜひ、参考にされるといいですよ。
んもぉ! 食欲中枢をポイント攻撃してきます。 笑

本題に戻って、一年間という契約恋愛なんですが、期限がきたからって、
「はい、さよなら」なんて、できるんでしょうか・・?

うーむ、これも恋? で、契約切れで失恋? 
寺岡も阿弥子もドライですねー。握手して別れるふたりは満足そうです。
「時間切れだ、幸運を祈るよ」って、寺岡、カッコいいですー。
ふたり過ごした一年間が想像できます。阿弥子、いい恋だったんだなぁと、
なんだかこちらも満たされます。別れるのに。

短くても、濃密な恋もある。ということでしょうか。
「みじかくも美しく燃え」ですねー。

そして、きれいな別れ、、贅沢な失恋、ってこういうことなのかもしれません。
なんとなく、わかるようなわからないような、贅沢な失恋。



『贅沢な失恋』を読み終えて・・恋に疲れた感じ。ふぅぅ。


じゃ、また明日!






水野はるか |MAIL
Myエンピツ追加

My追加