水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。
| 2002年04月24日(水) |
真保裕一著『タンデム』 |
タンデム、って、バイクの後の席のことのようです。 バイクに乗ったことがないので、専門用語?が並ぶバイク小説は、少々苦手で す。真保作品は、臨場感があって読みやすいので最後まで読めましたが、他の 方のバイク小説だったら、挫折していたかもしれません。
物語は、全日本選手権に参戦しているバイクチームに所属する辰哉と勝巳が、 昔、暴走族だった頃の写真が雑誌に出たことから始まります。チームの先輩を 亡くしたある事故と甘い胸苦しさを呼び覚ます祥子との思い出。
バイク事故と恋が絡まって、ちょっと切なくなりました。 祥子の気持ちがせつせつと伝わって、わたしも甘い胸苦しさで……。
ラストがカッコいいですぅ〜。 他のスポーツ選手でも、こういうことする人いますね。 スポンサーネームを入れるところに、大切な人の名前を入れたり、とか! あ、ネタばれでしょうか!? 面白いお話は人にしゃべりたくなるんですー。 でも、ホントに面白いのは、ストーリーがわかっていても、楽しめます。 ミステリは例外ですけど!
うーん、この作品も2時間ドラマ化してほしいです。 笑 冷静に事故を見つめる辰哉は、織田裕二さんをお願いします♡ (織田さん、映画『湘南爆走族』で主演デビューしてますし・・)
『タンデム』は「盗聴」の第四話。バイク小説は苦手な人も大丈夫! 次は『私に向かない職業』、最後のお話です。
バイク小説と言えば、去年11月に読んだ鈴木光司氏の『紙おむつとレーサー レプリカ』(「生と死の幻想」幻冬舎文庫)を思い出します。バイクの転倒 シーン、怖かったですーー!!
バイクも車も、事故は怖いですねー。安全運転で行きましょう〜☆
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