水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。
ホラーアンソロジー「かなわぬ想い」(角川ホラー文庫)の三つ目のお話です。
国際会議のプロモート会社で責任ある仕事を任されている直子は、灼熱の痛み の中で「何か」を産み落とします。夫は海外赴任中で、妊娠は考えられず……。
この「何か」というのが、何だかまったくわからず、不気味です。 過去の流産による精神的後遺症を匂わせたり、夫の不倫が突然発覚したり、 お祓いの霊能者が登場したり、、、、何が何やら……。
ピントをどこに合わせたらいいのかわからないまま、「何か」は動き出し、見え ない不安が怖さをどんどん膨らませていきます。
うーむ、「何が何やらホラー」と命名させてもらいます。 それは、妄想なのか、何なのか、ぜひぜひ読んでみて下さい。
篠田節子さんといえば、今年の1月に読んだ『子羊』(「ゆがんだ闇」・角川 ホラー文庫)が面白かったです。SF的な作品で、ある施設に集められている 「神の子」たちのお話です。
明日は、服部まゆみさんの『雛』。難しい漢字ですねー。 じゃ、また明日!
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