水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。


2002年05月22日(水) 辻仁成著『オープンハウス』

あぅー久しぶりの更新になってしまいました。
決して忘れてたわけではないのですが、いろいろありまして、いやはや・・。

ネットでは、どのくらい日が空くと久しぶりになるのでしょうか。HPの掲示板
に、5日ぶりに書き込みをしてくださった方の書き出しが、お久しぶりですーと
あるのはよくあることで、どうやら、ネット界の時間の速度は、現実の時間の
それとは違うようです。とは言っても、ネットも現実、夢の中ではないという
ことですが・・あぅぅー、上手く文章がまとまりません。いつもは、ネット文体
を意識して、一行を短く書くようにしているのですが、どうも、久しぶりのせい
か、のびのび長い文章になっております。


あわただしくて、途切れ途切れに読んだのは、辻仁成氏の『オープンハウス』。
この表題作を含む三篇の短編集「オープンハウス」(集英社文庫)が単行本と
して出版されたのは、'94年ですから、な、なんと8年前ですか! わたしが読ん
だのは、'98年の文庫版ですが、、うーん、作品の背景も変わりますねー。


『オープンハウス』に登場する「僕」は、就職してまもなくカード破産して、
売れないモデルのミツワの部屋に居候して家事をする日々です。ミツワが仕事
に行っている間は、犬を相手に一日を過ごすんですが、この犬が、、かわいそう
なことに、ミツワの友人がつけた鳴き声防止訓練首輪のせいで、吠える事さえ
できず……。「僕」とミツワの関係は……。


最近では、妻が働いて夫が家事、というスタイルも珍しくないですが、「僕」
は、ミツワのご機嫌を伺いながらの居候に自分を卑下しすぎですー!
吠えることができないエンリケとダブって見えて、ぅぅ・・吠えようよ!!

いっしょに暮らしながらも恋人関係にはならず、それでも、お互いの触れられ
たくないところには触れないふたりは、あまりにもナイーブで、せつなくなり
ました。

恋のお話を読む予定が、胸キュンの青春小説に。。
いえ、これもひとつの恋の形?

次のお話は、『グッバイ ジェントルランド』。
続編のようです。


じゃ、また明日・・か、あさってに。笑 

 


水野はるか |MAIL
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