水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。


2002年11月30日(土) 綾辻行人『特別料理』

はふぅぅ・・た、短編で良かった・・クラクラ眩暈がします。
綾辻行人=ミステリかと思ったら、ホラーでした・・。

変わったものばかりを食べさせるというレストランに通うようになった夫婦が
究極の食を求めていくお話です。どんどんエスカレートしていくゲテモノ度に
ハラハラ×ソワソワ。あん、読まなきゃ良かった〜気持ち悪い・・と思いなが
らも、読み進むうちにワクワク追加。考えてみたら、普段、ヘンなものを食べ
てることに気づいたり・・タコとか鰻なんて、その全体像を思うと・・。ハイ。

ただのゲテモノ喰いの夫婦で終わらないところが面白いです。この夫、初めは
露骨に嫌な顔をした妻を同じ趣味にしちゃうんですから!すすめ上手ですねー。
そして、このレストランのメニューを小出しにするやり方、お見事です。
「ランクC」から出していけば、誰もが「ランクA」を見たくなりますもん。
知れば知るほど知りたくなります。←探究心が強いのです(欲深い、とも言う)

食についてのエッセイは巷にたくさんありますが、時には、こんな短編小説を
読んでみるのも悪くないかも。眩暈などの副作用がともないますので、食事前、
食事後すぐあとは、避けた方が良いでしょう。食事中は言うまでもありません。


水野はるか |MAIL
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