水野の図書室
Diary目次|過去を読む|未来を読む
皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。
| 2003年02月13日(木) |
井上荒野『グラジオラスの耳』 |
フゥ〜日記のデザインを変えてみました。 明日はSt.バレンタインデーだし。って、関係ありませんが・・笑 戴くメールに「字が小さくて、」というのがよくあって、気になってたんです。 どーでしょうか?読みやすくなったでしょうか?携帯用のアドレスも画面下に入れ ました。ちょっとした時間に携帯電話でも読めます。よろしくです。
さて、「MISSING」の次に選んだのは、「グラジオラスの耳」(光文社文庫)。 井上荒野って、本名ですか?父は井上光晴、民衆を描いた作家です。あれの、から 想像するのは、寒風吹きすさぶ誰もいない野原。娘に名付けるなら「あやの」で しょ、なんて余計なことまで書きたくなったのは、名前同様、小説の方もよくわか らない世界だったから。
表題作『グラジオラスの耳』、次々に流れていく風景のスピードは同じまま、ただ 連れていかれます。悲しいわけじゃなく、楽しいこともなく、電車の窓から眺める 景色のように途切れることなく過ぎていく世界は、確かにそこにあるもの。 どんな話なのか上手く言えないんです。運ばれる景色を誰かに伝えるのは難しいように。 残りの4編もこんな感じかもしれません。
|