水野の図書室
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2003年02月15日(土) 井上荒野『暗い花柄』

「人妻殺し」といっても、殺人じゃありません。そそそ、いわゆる、アレです。
その団地に住む主婦たちが、ひとりの美大生と関係を持っていくんです─ はぁ、ため息。。
選ぶのは嫌悪感。恋愛の欠片も見えず、否、こういうのは恋愛じゃなくて、何ですか?
罠?仕掛けるのは主婦か、美大生か、、どっちでもいいけど、なんだか・・気分が重くなるばかり。。
同じ団地っていうのも、・・ですよねー。息苦しー、読んでて苦しいー。助けてぇ〜〜。

『グラジオラスの耳』も『暗い花柄』もストーリーのわりにキャストが多すぎて、ついていくのが大変です。
作者はわざと焦点を絞れないようにしているようにも思えてきます。
大きな疑問=主人公は誰?

こーいったタイプの短編小説は、正直言って初めてのような気がします。
帯には「不可解で、可笑しくて、豊かで。」(江國香織)ってあるけど、
江國香織でさえ、不可解なんだーとヘンに納得したのでありました。ハイ。


水野はるか |MAIL
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