水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。
| 2003年02月20日(木) |
東野圭吾『嘘をもうひとつだけ』 |
昨日、井上荒野の『楽天ちゃん追悼』と『ビストロ・チェリィの蟹』(「グラジオラスの耳」光文社文庫)を 読みました。・・やはり、相性が合わないようで、、、感想をまとめるのが・・です。 そのうち、もう一度読んでみたいと思いますが、疎遠になりそな予感88%。あぅ〜。 ただ、江國香織の解説がいかにもエクニック、プリンのような甘くやさしい語り口にホッとしました。 作品名からの検索で「水野の図書室」においでくださった方には、申し訳ありません。。 ぜひ、井上荒野に挑戦して下さい。!Animo ! ←最近覚えたスペイン語の「頑張って!」
嗚呼、今は何か面白いミステリーを食べたい〜じゃなくて、読みたい〜ぃ! という訳で、読み始めたのが東野圭吾の短編集「嘘をもうひとつだけ」(講談社文庫)です。
で、最初が表題作『嘘をもうひとつだけ』 自宅マンションのバルコニーから転落死したバレエ団の事務員。自殺として処理されると 誰もが考えていたところ、同じマンションに住む元・プリマ・バレリーナのもとに刑事がやってきます。 刑事が訊きたかったことは──。
この刑事さん、東野圭吾の相方のような練馬警察署の加賀刑事です。論理的に会話で犯人を 追い詰めていき、犯人に真相を語らせるのが巧いですねー。これから犯人は何を言うのか、 集中できます。思わず耳をすましてしまいました。 (これから作者はどう書くのか、、なんていう余計な心配しなくていいとこが嬉しい) そして、暴かれる嘘には、哀しいものがあります。嘘ついて、また嘘ついて・・。 バレエに精通した刑事ならではの謎解きもみどころです。
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