水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。


2003年02月26日(水) 東野圭吾『友の助言』

おとといの夜、日記の最後に「じゃ、また明日」って書いてましたね。(^^)ゞ
昨日は読書タイムが取れなくて・・昨日来てくださった方、申し訳ありません。

最後の作品、『友の助言』も巧くまとまっています。
加賀刑事は、事故で入院した友人のお見舞いに。そこで、単なる居眠り運転ではない
ことを刑事として、友として話すのです。

犯罪を隠すための嘘、真実から目を背けるための嘘、動揺を見せまいとする嘘、
真実を知っていると知らせるための嘘……。嘘は相手に向けられるだけじゃなく、
自分に対してのこともあるんですよね。悲しい・・。

今日で「嘘をもうひとつだけ」(講談社文庫)を読み終えました。
どれも登場人物が少ないので、犯人がすぐわかるのが難点ですが、犯人探しより
その内面に深く入っていけて、物足りなさは意外にありません。
人間の悲哀を感じた一冊。これで495円(税別)って、安すぎ!


水野はるか |MAIL
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