水野の図書室
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2003年05月26日(月) 加納朋子『紫の雲路』

先週、恩田陸の『往復書簡』を読み、加納朋子の『ななつのこ』を懐かしんでいた
ところで、こんなふうに会えるのは嬉しいです。そして、読んだあと、優しい気持ち
になっている・・加納朋子の小説って、不思議に心を静めてくれます。鎮静作用が
あるんです。本多孝好もそうかな・・。せつない話が好きな人とは相性がいいよう
な気がします。

『紫の雲路』 ─ 姉の結婚式で、その場に違和感のある不審な男性と知り合った
妹が、その男性に興味を持ち──。

途中からシリアスな展開になるものの、加納流は、あくまで温かいですね〜。
赤と青の混沌の結果としての紫のイメージとは少し違うもので彩られ、読む時間
を楽しませてくれています。惨劇とか怨念とかいったオドロオドロしさは微塵もない
加納朋子のさわやかミステリをお試しあれ☆

「日常に潜む小さな謎」を物語にしてくれる加納朋子さま〜、大好きでっすぅ〜♪


水野はるか |MAIL
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