水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。


2003年05月30日(金) 菅浩江『つぐない』

こ、濃すぎ!!ぅぐぅぐ・・く、苦しーーぃぃ。。
DV、ドメスティック・バイオレンスの取材をするフリーライターが、ある被害者の
取材をしていくうちに陥ったとんでもない罠とは──。

取材する側、される側が1対1だからでしょうか、緊張感の逃げ場がなくて、自分
も何だか追い込まれていきそうに。苦しいんですよ〜。でも、途中で止める訳に
はいきません。最後を確かめないと、と、妙な責任感も感じちゃって・・。

このフリーライターはDVとは無縁の家族環境だったものの、小学生だった頃に
母親から虐待を受けていた同級生に暖かく接してあげられなかったという思いを
ずっと持ち続けていたのです。そんな後悔が、DV取材のきっかけに留まらず、被
害者との距離をどんどん縮めていくのは、わかるような気がします。そこに、この
タイトルの意味も複雑な形で練りこまれています。

家族を殴るなんて、許せませんっ!
家族じゃなくても、人を傷つけてはいけないのです。そして、自分を傷つけるなん
て、悲しすぎますー!
苦しくて苦しくて、、怖くもあり、腹がたつような、泣きたいような気持ちです。


水野はるか |MAIL
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