水野の図書室
Diary目次|過去を読む|未来を読む
皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。
あぅ・・レトロですね〜情婦、って。初出は、'82年の「小説現代」で、作者は'85年に 51歳で急逝・・若くして亡くなったんですね・・。初めて出会った作家が、すでに亡く なっていると知ったときの空虚な想いは、初めて読んだ小説に感じるものが大きい ほど、ゆっくり大きく広がっていきます。
『情婦』 ─ その世界の親分(←これも、レトロぉ)と、彼が気に入ったストリッパー (うーん、哀愁漂いますぅ〜)との短くはかない交流が描かれています。
ものすごく感動するとか、感激するとかとは、少し違います。泣きもしないし、笑い もありません。読む前と後で、目の前の景色に感傷的になることもありません。 ただ、全然ムダがなくて、すっきりした潔さみたいなものが、いい感じですよ。 ストリッパーが無口を通すときの「──」が巧みですね〜。 そして、無口な理由はラストで納得☆
|