水野の図書室
Diary目次|過去を読む|未来を読む
皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。
2005年01月11日(火) |
鈴木光司『人生相談』 |
「サイレントリー」(新潮文庫)5番目の物語は、未婚の母で不倫中の女性が 主人公です。ルポライターという仕事を持ち、講演会もこなす彼女の元に、 不倫相手の妻が現れ──。
なんだかイヤなお話です。主人公はどうやら妊娠してるらしいし、妻は 大きなお腹をかかえて、バギーに赤ちゃんを乗せ、幼い男の子を連れ、、 講演会の後のサイン会にやってくるんです。うひゃ!妻には、子どもが このままでは3人!愛人にも、赤ちゃんが!
うーむ、不倫相手は何考えてるんですかっ!! 主人公、恵子さんをどうも好きになれないのです。新しい女性の生き方だなんて、 勘違いですって。自分を尺度にしてるのが、なんだかねぇ。。
恵子さんは自分の都合のいいように、何でも解釈していくのに、読み手だけが 取り残されていくようで、、ズレを感じるばかり。すっきりしません。
|