水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。


2005年01月12日(水) 鈴木光司『一輪車』

不登校の娘と、しっかり向き合うことを決意した父に、娘は難題を出します。
「一輪車に乗って」って。子どもはラクに乗りこなす一輪車でも、50歳過ぎた
サラリーマンにはムリな話。乗れたら、娘が心を開いてくれると信じる父は
練習を重ねますが、乗れないまま、クモ膜下出血で倒れ──。

鈴木光司のホラーもいいけど、家族を守るために戦う父親の物語も、ぐぐっ
ときます。どうしても学校へ行けなかった娘が、なんとか学校へ行けるように
なったのは、一輪車に乗る父じゃなくて、生きるためにリハビリをする父の
姿を見てというのには、胸をしめつけられます。せ、せつない。。


お父さん、と聞いて、パッと浮かぶあなたのお父さんは何をしていますか?
逆に、あなたのお父さんが、あなたのこと聞かれたとき、あなたはどんな
顔をしているでしょう?ふたりとも、笑顔だったら嬉しいですね。


水野はるか |MAIL
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