水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。
2005年06月05日(日) |
五條瑛『地底に咲く花』 |
これは以前、ミステリーアンソロジー「紅迷宮」(祥伝社文庫)で読みましたね。 (2004.1.12記)五條瑛─ごじょうあきら、作家になる前は防衛庁で働いていた 女性なんです。関係ないけど、ゴルゴ13が頭の中をピュインとよぎりました。 ごじょう─ゴルゴ、似てませんか?ど、どんな方だろう・・五條瑛さま・・ 会ってみたい〜、きっとクールで、理路整然とお話される素敵な方に違いない。 会いたい作家ベストテン(今、考えました!笑)入りです。^^
『地底に咲く花』は、建築現場の日雇い作業員と風俗嬢の出会いと別れに 入国管理法が絡む、ちょっと変わった社会派ミステリー。 主人公、安二の仕事仲間である金満(かねみつ)が、いい脇役っぷりを発揮 して、豊富な人生経験から得た、いいこと言うんですよ〜。うんうん、同感。。
去年読んだときとは、少し違う読後感です。益々惹かれます。五條瑛さま。 『地底に咲く花』というタイトルも、強い印象を残します。地底に花は咲かない、 はずなのにね。藤堂志津子の『乾いた雨』を思い出しました。こういう、エッ? と思わせるタイトルの作品は、期待を裏切りません。 (藤堂志津子『乾いた雨』「贅沢な恋人たち」収録、幻冬舎文庫、2002.4.17記)
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