水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。
2005年07月14日(木) |
逢坂剛『弔いはおれがする』 |
「零時の犯罪予報」(講談社文庫)の悼尾を飾るのは、『弔いはおれがする』。 大御所、逢坂剛です。ハードボイルド風のタイトルに、グイッとつかまれて、 その読みやすさとメリハリ効いたストーリー展開に、スイスイ一気読み。
おれと四面堂遥が、偽百ドル札で暴力団を相手に一芝居をうつお話です。 面白そうでしょ?面白かったですよ〜♪緊張したり、緩んだり、考えたり、安心 したり、心配したり、笑ったり、心がストレッチした気分。ふたりのコンビが、 良いのですよ。四面堂遥の頭の良さと強気な姉御っぷりに憧れます。そして、 人脈の広さにも!おれは、どうかって?んー、、、、いい人みたいです。
小説を読む楽しさを改めて感じた作品。劇画チックでも、嫌みがありません。
これで、「零時の犯罪予報」は閉じることになるのですが、実は日記に書いて ない作品がひとつ──薄井ゆうじの『みちしるべ』。 ……日記に書かなかったのは、つまらなかったわけじゃなく、そっと胸の奥に しまっておきたい世界だったから、かな。
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