水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。
2005年07月28日(木) |
北森鴻『ジャンクカメラ・キッズ』 |
ジッポーの次はカメラです。ジャンクカメラ──壊れたカメラのことでメーカーの 交換部品の保管期間を過ぎてしまったため、修理することができないカメラ。 つまり、使えないカメラ?いえいえ、使えないけど使えるカメラなんです。部品を 取り出して別のカメラの修復に使ったり、レンズが無傷ならレンズを利用したり。
他のカメラの再生に使われるならと、ジャンクカメラのワゴン売りを始めた越名。 ところが、越名の想いとは別の使い方があったとは!犯罪が絡んで、読み手の 方もため息です。骨董業の難しさも知り、影の部分を見てしまった気分。どんな 商売もそうでしょうけれど、楽しいだけじゃないんですね〜骨董屋さん。。 店番だけなら、いろんなお宝に囲まれて幸せ気分ですが……。
気になるアルバイト店員・安積は、越名の心配のタネになっている様子。 でも、安積がいるおかげで、安積の友人の女子高生が雅蘭堂に来るようになり、 時間が止まっていたかのような骨董屋で、何か始まる予感です。
個人的には、店番は、女子高生じゃなく、30歳くらいの優しそうで儚げなきれいな 人希望です──!村松友視の『時代屋の女房』を思い出しました!時代屋は 大井町。雅蘭堂は下北沢なので、店番は若いコな訳ですね。納得。
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