水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。
2005年07月31日(日) |
北森鴻『古九谷焼幻化』 |
カメラの次は古九谷焼です。ということで、舞台は金沢。越名は、香港にいる兄の 依頼で、金沢の旧家で極秘裡に行われる蔵開きに行くことに。蔵開きとは、旧家 にある骨董品を初めて業者に売りに出すことで、掘出物が見つかる可能性が 高いものの、偽物でないとも限らず、審美眼が試される場なのです。
日頃は、骨董商より古道具屋だと自嘲する越名。真贋を見極め、本物の古九谷 の壺を競り落とすことができるでしょうか──。
古い商家・未亡人・友禅の座布団・蟹の棒寿司……蔵開きの情緒たっぷりです。 完璧な蔵開き(行ったことないけど・笑)とワクワクしていたら、わ!そんな!の 展開に。その上、まだサプライズが!業者間の競り合いも、ここまでくると、、、 何と言ったらよいのか、命がけですね〜。骨董業界も大変なようで。。 越名が頼もしく見えてきました。
蔵開きに立ちあってみたい……羨望。
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