almanac of the wind







2001年05月14日(月) 「木のベンチ」について。



「いつか、家というものが持てたら、
小さくてもベランダに
木のベンチがあればいいな」

なんて想像をするときがある。

もともと、縁側が好きなのだ。
あの、外にいるような、
でも確実に「うち」であるという、奇妙な安心感。
よく祖父にみっともないと怒られたが、
縁側にすわって、氷すいのかき氷なんかを
足をぶらぶらさせながら食べたりもした。

同じような理由で、
自分の実家のベランダも好きである。
燦なので、あまり長く座るとおしりが痛くなるし、
家も悪くなるからやらないけれど、
やはり座ってぼおっとしてたりする。
(時々間違って山鳩が目のまえにとんできたりもする)

外に出るには、勇気がいる。
帰ってくるにはもっと勇気がいる。
なにかが上の貴い方向から
出ておいででておいでといってくるんだけど‥‥。

そんなとき、木のベンチがあればいい。
うちと外を確実に繋いでくれる、
でも、帰る場所があるところ。






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さくらっこ [MAIL] [HOMEPAGE]

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