日記帳

2004年01月18日(日) 独りで

未だに咳の出る夫、強力な薬を買ったよ、と意気揚揚と服用。
強力に眠くもなるらしい。午前中からうとうと、寝転んだままテレビを見ている。

雪が積もるのか?と心配して、昨日のうちに買い出しは済ませてしまったし、今日は一日部屋でごろごろしましょう。

夫も日頃の疲れが出ているのだ。くたびれているのだ。
と自分に言い聞かせる。

娘が昼寝に入るころ、自転車やさんに行ってきてもいいかなあ、と夫が言う。
ふーん、それはあなたひとりで行ってくるのね?ひとりでね?と、私は早くもヘソが曲がりそうだ。

行くなら早く行ってください。
わたしもあなたが帰宅したら、娘が寝ている間に独りでどこかに行きたい。

と無表情に伝えると、自転車は今日じゃなくてもいいし、池袋でもひとりで行ってくれば、と夫から天の声。

おおおおお。

こないだ、夜遅くにいらいらが募ったとき、夫にメールを送ったっけ。
件名「お願い」本文「ひとりになりたい」>こ、怖。

アピールした甲斐があった。

途端ににかっと笑顔が戻った私をみて、夫が苦笑していたよ。

ありがとう、いってきます。

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ひとりで地下鉄に乗ってるよ、わたし。
エレベーターじゃなくて、階段上ってるよ、わたし。
コーヒーショップで本なんか広げちゃってるよ、わたし。

いちいち確認するたび、肩の力が抜けて、酸素が入ってくるかんじがする。

本を開いて読むふりをして、周囲の人達の話に耳をすませたり、どんな人が何をしているのかそっと見てみたりする。

そうして、外出したときは常に娘の動きを目を追っているなあ、と改めて自覚する。

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娘と過ごす毎日の中で、ときどき考える。
外で仕事する毎日と、育児の毎日と、どっちが大変なんだろう。

そのたびに、どちらも大変なのだ、と思う。

どちらに専念するにしろ、或いは兼業するにしろ、それが毎日続く生活になれば、私は間違いなく不平不満を漏らすだろう。そして現在のように、それを夫にぶつけるのだ。

既に手に入れたことへの尊さに感謝するより、手に入らないことへの憧れに、たやすく支配される、きっと>自分。

そして、我慢ってなんだろう、とも考える。

我慢することが偉い、とどこかで思っている。
我慢が出来ない自分は情けない、とも思う。

元優等生の悲しい性か。

「今までの人生で我慢を体験してこなかったから、初めて育児で我慢に直面してストレスになる」とかいう意味の文にも出会って、納得している自分がいる。
同時に、果たして本当にそうかしら、といぶかしむ自分もいる。

すべてのことは自分のために選択する、と言い切る夫に、改めてため息が出る。

なかなかそこまで悟りきれないよ>未熟妻。

私の幸福は、バランスなのかもしれないなあ、といまいち釈然としない結論に、いつもいつも辿り付くのだった。そんな日曜日。


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