日記帳

2004年05月25日(火) 小言幸兵衛

月曜日にセールスが多いのは、管理人さんが休みだからだ、とはたと思い至った。

最初は馴染めそうにないおっさんでしかなかったが、この頃私は彼を好きになりつつある。

我が家に二組来客があって車を二台停めたいと申し入れたとき、おっちゃんものすごいハッスルして立体駐車場の掃除をしてくれたんだ。走ってロッカーまで行って、ほうきとちりとりを慌しく持ち出して、さっさかさっさか掃除してくれた。

あれが意外でねえ。そこまでせんでも。

私の勝手な予想では、え?駐車ですかと眼鏡の奥の細い目を迷惑そうにきらりとさせるかとばっかり。それが「やれ仕事だ仕事だ」といそいそと、あれは「楽しい用務員さん」の雰囲気だったなあ。

それに、不要品処理のちらしをポスティングしているうさんくさげなあんちゃんに、「何入れてんの、ちょっと見せて」「断ってからでないと困るよ」とクレーマークレーマーしてるのも見かけた。

こうるさくマンション入り口で目を光らせてくれてるから、ピンクちらし入らないんだね、きっと。前の家ではよく入ってたもの。怪しいタイトルの羅列。

彼は指示したり、注意したりすることに慣れているんだ。その代わり、依頼したり、加えてお愛想したりするのには不慣れなのらしい。

とっつきにくいこうるさいおっさんから、愛すべき小言幸兵衛へと、彼の評価はうなぎのぼりなんである。現金>自分。


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