日記帳

2004年06月20日(日) ちょっと整理

自分で日記を読み返してみて、なんかわかりにくくてしかたないので少し整理させてくださいな。

娘は2歳6ヶ月、今まで大きな病気をしたこともなく、どちらかといえば健康を通り越して丈夫と形容されるオコサンだった。

先月くらいから大量に水を飲み、大量にオシッコするようになった。これは多飲多尿と呼ばれるもの、と後で知る。

6月初めから元気がなくなってきて、但し熱やら咳やらといった目立つ症状はなし。しかし「元気がない」というのが最大の症状であった、と後で知る。

近所の小児科に連れていくと、美人女医首を傾げながら血液検査と尿検査。尿からケトン体なるものが検出、血糖値も尋常でない高さで、糖尿病の疑いあり、ということで近くの大学病院に緊急入院。

3日間そこで検査・治療を受け、1型糖尿病と診断され、専門病院的な系列の他病院に転院する。またそこでも検査・治療。痛いねえ。怖いねえ。
※転院の際、救急車で医師同乗で搬送されたんだけど、反対車線をぶっちぎる、モーセの十戒の如く渋滞車両を割って進む、という貴重な体験をした。娘は車酔いして斜めになってた。

あいにく転院の日から夏風邪を引いて、五日間発熱、点滴を受けたりしてウィルスの通過を待つ。長かった。

今は風邪も治まって、平熱。血糖値も徐々に安定してきて、投与するインスリン量を探っている状態。

娘はVTRを見たり絵本を読んだり、お絵かきしたり、と気ままに遊んでいる。食事の間隔が長いので、これは辛抱が必要。食べ終わったそばから「たべたいよ」と呟く。
※それにしても、入院前の覇気の無さは消えました。あれは脱水症状もあり、インスリン欠乏もあり、娘にしてみりゃだるくて仕方ない状態でした。体内が酸性に傾いていたんだそうだ。

今後は私が糖尿病に必要な処置を覚え、それが済んだら退院。
通常と変わらない生活を送ることができる。
※来年からの幼稚園も、予定通り3年保育で通うつもり。

てなところですか。

===========================

しかし「糖尿病」って。
どう感じます?甘いものばっかり食べてたから、とか、肥満?というイメージが強くないですか?

詳しいことを初めて知ったのですが、糖尿病には二種類あるそうで。
ひとつはイメージしたものに近い、生活習慣病、成人病といえる2型糖尿病。

もうひとつが1型。これは食生活・肥満や遺伝とは無関係に発病し、主にオコサンに多い。娘はこれ。

発病の原因は不明らしいが、どうも免疫がどうこう、風邪なんかを引いたときに、間違って必要な大事なもの(インスリンを作るすい臓の中の細胞)までぶっ壊してしまったというのが有力。
※そのためすごくしつこく何度も聞かれた。「最近風邪を引きませんでしたか?」と。

娘の場合思い起こせるのは3月下旬の嘔吐と発熱。でも一日で収まったんだけどなあ。しかし怪しいのはこれらしい。

==========================

尿に糖が出るから「糖尿病」。
なぜかというと、インスリンというホルモンによって糖が分解されないから。まんま尿に、血液に糖が出る。

分解されないとどうなるか。糖がエネルギーとして活用されない→元気がない。ひどくすれば昏睡。他合併症。

2型はインスリンがはたらきにくい状態、対して1型はインスリンが体内でいっこも作られない状態。インスリンゼロ。

なので1型は必ずインスリンを補う必要がある。それが皮下注射。
※インスリンは飲んでもだめ。胃で壊れてしまうから。

==========================

1型糖尿病は0〜14歳の小児人口の10万人に1.5人という稀な病気。
稀ではあるが、難ではない。何故なら治療法が確立されているから。

治ることはないけれど、管理さえすれば健康なオコサンと同じ生活を送ることができる。食事も運動もこれといって制限はない。

==========================

以上、主治医からの受け売りで、ざっと説明してみました。
もちろん素人のカーサンが書いた文章ですから、きちんと知りたい方は「1型糖尿病」で調べてみてくださいね。

というわけで、今日も娘は血糖値を測り→インスリン注射→ご飯→二時間後血糖値を測る、という入院生活を送っています。

私はオベンキョ中です。なんでも覚えようと思います。大丈夫、娘に負けないくらい、がんばるよ。


 <<  index  >>


さば [TOP]