日記帳

2004年06月24日(木) 必要性

娘はご存知の方もいらっしゃると思うが、前歯が一本欠けている。
母乳添い寝を1歳5ヶ月近くまで続けた結果、上の前歯4本が虫歯、加えて階段落ちという荒業で見事に欠いたのだ。

その後フッ素を塗布したりして、見た目黒くていかにも虫歯っぽいのが難だとカーサンも思っていた。

入院してご飯を食べている娘を見た美人先生がそれに気付いた。「あら虫歯?」「いえ階段から落ちて欠けちゃったんです」「あらまー」で済んだと思っていたら。

紹介状を書くから隣の系列歯科に行ってこいというのだ。

そんなに気になるかしら、くらいの気持ちで行くと、そこは大学病院の歯科、待ち時間も段取りも世の開業歯科の百倍の負担であった。

しかもレントゲンの待ち行列を見た通りすがりの医師と患者らしき中年男性二人の会話「今混んでるから後にしましょう、午後いちにでも」「はあ混んでるねえ」「時間の無駄なんですよ」。時間の無駄とほざいたな、そこの医者。

問診→口の中拝見→レントゲン→別の医師が口の中拝見→お話、と進んだ頃には二時間経過、娘は泣き疲れてカーサンの膝でうとうと。

系列病院間で紹介状をやりとりし、事前に医師同士で連絡を取ったにもかかわらず、この段取りの悪さはなんなんだ。

そして二度目に娘を診た女性メガネ医師、専門用語の羅列で娘の欠けた歯の残っている土台部分を抜くしかない、と断言。

今までかかっていた歯医者さんでは、土台が残ってよかったね、フッ素塗ろうねレーザーで焼こうね、と出来うる処置をしてもらっていたはずなのに、これは糖尿発病ということで事情が変わったということなのか、と問うカーサンに、なんの新しい展開もない専門用語の羅列を繰り返すばかり。

話のわかんねー女だな。再度怒りを抑えて問うと、助手的立場の先生が是と答えてくれた。
※しかもこのメガネ、私たちが手続きを待っている間に昼ごはん食べに階段下りていったぞ。

カーサンの肩に熱い頭を乗せて娘は眠る。

そもそも事前に、糖尿だから感染症うんぬんという話を主治医グループの誰かがしてくれていたら、ここまでショックを受けなかったと思うんだよ。

医師には当然以前の常識でも、患者は無知なのだ。きちんと説明してくれ。

元の病室に戻って主治医グループのお頭U先生に尋ねると、あれほど通常となんら変わらないと熱弁をふるっていたその口で、やはり糖尿ですからねえ的発言。がーん。

遅かれ早かれ必要な処置なのかもしれない。入院している今なら、体調の管理も診てもらえていいタイミングなのかもしれない。

でも納得いかないのだ。明日、かかりつけだった歯科医に話を聞いて、それで納得がいったら抜いてもいい。でもそうでなかったら。

後にしてくれ、と私は要求するだろう。

あんまりカーサン怒らせるなよ。

これ以上娘に痛いとか怖いとかを経験させたくないのだ。


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