日記帳

2004年07月05日(月) どこにもいかない

どうやら予定通り、娘は明日退院できる見込みです。
6月7日に入院して7月6日に退院。妙にきっちり一ヶ月の入院生活でした。

書き込みやメール、ほんとにどうもありがとうございました。とても嬉しかったです。

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さて、退院が決まったって、娘はまた今夜もひとりで病院泊まり。

消灯時間が近づくにつれ、「どこにもいかない」「どこにもいかない」と何度も念を押すように呟き或いはカーサンに尋ね、カーサンも「いかないよ」と答える。

頭の中では「あなたが寝るまではね」と限定的な言い訳をくっつけているのだが、娘は知る由もない。

「どこにもいかない」わけないのだ。そう、娘はほんとは知っている。
ふと目が覚めるとそこは病院のベッドで、柵があがっていて、カーサンはいつのまにかいなくなっている。そんなこと、もうとっくに何度も何度も身をもって経験しているのだ。

だから本気で、ものすごく真剣な切羽詰った眼差しでカーサンに確かめるのだ。「どこにもいかない」。

今夜で最後だから、叱られてもいいやと思って小さいベッドに添い寝した。お昼前に暑い中を地下鉄で移動してくたびれたのか、今朝に限ってきっちり8時に起きられたせいなのか、ほんとは眠くてたまらない娘。

まぶたがくっつきそうになると、「おうちかえりたい」「汗かいちゃった」「ここがかうい(かゆい)」「ばーばとこ行きたいよ」「おうちにかえりたい」以下エンドレスで繰り返し文句をつけては目を覚まそうと必死。

寝たらオカーサン帰っちゃうから。

添い寝したカーサンの腕をぎゅっと握り締めていたけど、さすが添い寝、いつものとんとん胸を叩くよりもずっと早く、ものの30分で娘はことりと深い眠りに落ちた。

明日っからカーサンほんとにどこにも行かないよ。


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