日々雑感
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2001年12月25日(火) まだら模様の街

夕方から外を歩く。昨日はいろんな店の前でケーキが売られていたが、クリスマス当日の今日は見事に何もない。近所のスーパーの前にはいきなり門松まで飾られていて、既にお正月態勢。商店街の魚屋では箱入りの新巻鮭がずらりと並んでいる。

そのまま歩いてブックオフへ入ってみると、今度はBGMがずっとクリスマスソング。三連休でクリスマスムードも燃え尽きたかのような街中を歩いてきただけに、違和感を覚える。それでも、「クリスマスの歌もずいぶんあるもんだなあ」と思いつつ本を眺めて、再び外へ出る頃には無意識にクリスマスソングを口ずさんでいたりして焦る。クリスマスとお正月がまだら模様になっている。

夜にテレビを見ていたら、小田和正のライブが放映されていた。クリスマス用に企画・撮影したものらしく、小田さんがいろんな人の曲をカバーして歌うという特別版である。

「夜空ノムコウ」と福山雅治の「桜坂」のカバーが特によかった。意外と合っていて驚いたのが、ミスチルの「Tomorrow never knows」。まだ青臭さがちょっと残っていて苦味もある、そうした世界が小田さんにはあうようだ。50歳を越えて、こうした歌詞がぴたりとはまるのはすごい。一方で、サザンの「勝手にシンドバッド」などはもうひとつ。小田さん自身も「(桑田のように)はじけたいけど、はじけきれない」と笑っていた。どうしても自分にないものには憧れてしまうけれども、自分にしかできないものを深く掘り下げるほうがよいのかも、と教訓のように思いつつ深夜。


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