日々雑感
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2001年12月31日(月) 雪の上を浜まで歩く

浜まで歩く。実家から浜までは歩いて10分もかからない。海水浴場でも何でもない、防波堤があるだけのただの浜である。海が荒れた次の日は、いろんなものが打ち上げられる。特に冬場は「樽イカ」が上がることが多いので、ひそかに期待して行く。昨日とはうってかわって穏やかな天気だが、波は高い。鈍く光る海の向こうから次々と寄せてくる。

昨日から泊まりに来ている高校生の従姉妹と二人で浜を歩く。残念ながら樽イカらしきものはなく、流木や海草、どこから来たのかいろんなゴミなどが見えるばかり。風が強く、寒さに負けて早々に退散する。寒いときはとにかく耳が冷たくて大変だ。従姉妹の耳たぶも真っ赤になっている。

雪のために、浜も浜までの道もいちめん真っ白である。その上に、人間や犬や猫や鳥など、いろんな足跡が混じりあっている。自分も新しく足跡をつけながら歩く。「猫の声がするよ」と従姉妹が言うので見まわすと、海猫の鳴き声。

晴れた日の雪景色はほんとうにきれいだ。空や海の青に雪の白で、青と白ばかりの眺めである。明日からはまた荒れるらしいということで、束の間の穏やかさ。大晦日の今日は日がゆっくり暮れた。

夜には、なまはげが町中を歩いているという知らせが入る。でも、もう大きくなってしまったので我が家には来てくれない。小さい頃は怖かったけれど、こうなると少し寂しい。明日にはなまはげの足跡が残ってるだろうか。


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