日々雑感
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人形町に公開講座を聴きに行く。
水天宮前の駅で降りて歩く。半蔵門線はよく使っているのに、終点のこの駅に降りるのは初めてだ。よく晴れていたせいもあったのだろうが、開けていて明るい感じのする街。広い道路(人形通り)の両側にお店が並び、その様子がどこかの街に似ているような気がする。どこだろう。
今日の講座のタイトルは「考古学から見た東北」。東北芸術工科大学と京都造形芸術大学が合同で人形町に東京サテライトキャンパスを置いているのだが、そこを会場に時々一般公開講座を開催しているのだ。東北芸術工科大学には赤坂憲雄さんが所長を務める「東北文化研究センター」があって「東北学」を提唱・展開している。この「東北学」にずっと興味を持っている。
今日は赤坂憲雄(民俗学)・岡村道雄(考古学)・宮本長二郎(建築史)の三者による対談形式。考古学の発掘をもとに「考古学と建築史との対話のなかで」縄文時代の暮らしについて探っていくというもの。考古学についてはまったくの素人だが「物をもって語る」ことによって思いがけぬ視点が現れてくるというのは面白い。
縄文時代の風景を想像しつつ、また水天宮前の駅まで歩く。お弁当屋の前に野良猫がいる。ちょうど自動ドアが開く場所の真ん前。前足を身体の中に折り込むようにうずくまって、マットの上でじっとしている。猫では自動ドアも開かないのだろうか。ちょっと毛がすすけたキジトラの猫。
夜、テレビをつけたらちょうどオリンピックのモーグル競技をやっていた。モーグルにはそんなに興味を持っていなかったのだが、見始めたら面白く、結局決勝まで見てしまう。雪の上を滑り降りるスピードや身体の動きなど、とてもきれいだ。特に決勝に進出した選手たちの演技は圧巻。大舞台で力を出し切る人を見ると気持ちいい。放映が終わったのは明け方。新聞配達のバイクの音がする。
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