日々雑感
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2002年02月14日(木) 水の結晶

頼まれ事があって蒲田へ行く。通り過ぎたことは何度もあるが、下車するのははじめてだ。蒲田の駅では発車ベルのかわりに「蒲田行進曲」の音楽が流れる。テーマ曲を持つ駅。以前何人かで京浜東北線に乗ったとき、友人のひとりがこの「蒲田行進曲」を聞いて「葛飾では寅さんのテーマとか、いろいろやったらいいのに」と言っていたのを思い出す(その友人は葛飾在住)。

賑やかな駅前。活気のある町というのは、新陳代謝が活発で、ちゃんと「流れ」がある感じがする。おじちゃん、おばちゃんたちが元気だ。自転車をびゅんびゅん飛ばしてくる。

本屋で立ち読み。水の結晶についての本が平積みになっていたので手に取ってみる。何でも、ワープロで打った文字を見せたり、音楽を聞かせたりした水を凍らせると、その言葉や音楽の内容によって結晶化の具合が違ってくるのだという。例えば「愛・感謝」などの言葉を見せた水はきれいな結晶をつくるが、怒りや叱責など、否定的な言葉を見せた水は、歪んだり、結晶化できなかったりするらしい。

人間の身体もほとんどが水でできているのだから、こんなふうに言葉や音楽から影響を受けるはずと著者は述べている。パラパラとめくっただけなので詳しい理屈は知らないが、外側からのものに対して自分の内側の水が反応するという感覚はよくわかる気がする。凪いでいたり、それが途端に波立ったり、ざわざわしたり。

耳にする音楽から何らかの影響を受けるとすれば、毎日「蒲田行進曲」を聞いている蒲田駅利用者はどうなのだろう。体内蒲田濃度みたいなものが高まったりするのだろうか。無意識のうちに。


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