日々雑感
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2002年02月20日(水) 春愁

大学へ行く。試験期間もほとんど終わりということで、人影はまばらだ。職員や院生ばかりなのか、歩いている人の平均年齢も高い気がする。大学にとっては、どっちつかずの半端な時期である。まだ葉のない木々も校舎も身をひそめている感じ。自分の足音がよく聞こえる。

研究室や教務課で用事を済ませる。ここでの生活もずいぶん長くなったと思いながら構内を歩く。春はいろんな物事が動く季節だ。周りの流れがはっきりと見えるだけに、今の自分の立ち位置も否応無しに思い知らされる。

夜、隣りのアパートに住む友人から電話。貸す約束をしていたマンガを持って遊びに行く。紅茶を飲みながら話したり、ドラマ「漂流教室」を観たりする。ドラマの中では窪塚洋介扮する高校教師が破傷風で危ない状態。友人は看護婦なので「O型ってほんとに誰にでも輸血できるのか」など、いろいろと聞きながら見入る。お風呂も借りる。新しくきれいな浴室で快適(さすが新築)。

外へ出ると三日月。ものすごく明るいなあと思いながら家に戻る、その間わずか30秒。自分の部屋に入ったら、友人愛用の入浴剤の匂いがした。


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