日々雑感
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2004年01月28日(水) 北のひと

昨日は、本を貸してほしいということで、友人が一時間半かけて電車でやって来た。到着したのは九時過ぎ。終電は十時半。街中へ行くのはあきらめ、駅の中の小さなお店にてビールを二杯ずつ飲む。タバコの煙で霞んだ店内は、少し前の日本の地方都市の駅食堂を思わせる。テレビからはナイターが、ラジオからは演歌が聞こえてきそうな、なつかしい空気。店内には、なぜかひとりのお客ばかりが点々と座っている。

窓の外の雪を眺めながら、風土と人の話になる。星座、血液型といった各種占いから始まって、人を分類しようとする方法はいろいろあるけれども、「北のひと」「南のひと」、「西のひと」「東のひと」という捉え方も、やはりあり得ると思う。もっとも、それは必ずしも生まれた(あるいは育った)土地に起因するわけではないだろう。例えば、彼は生まれたときからずっと関東だが、自身は「北のひと」であるらしい。ちなみに、彼によると「北のひと」の定義は「あたりが柔らかい」。

明けて今日、除雪車の音で目が覚める。一晩でだいぶ積もったらしい。


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