日々雑感 DiaryINDEX|back|next
夕方、川を見渡せる高台の公園にて散歩。公園は石造りの低い壁にてぐるりと囲まれている。そこの上に座っていると、小さな女の子が端のほうから歩いてきた。もう一方の端まで行きたいらしいが、彼女にとっての「道」であるところの壁上の幅は狭く、障害物として見知らぬ大きな人がそこにいる。果たしてどうするだろうと動かないでいたところ、こちらの目を見て、いかにも嬉しそうに笑ってから、ためらう様子もなく、そのまま突進してきた。抱き上げて向こう側へと渡してやると、振り返り振り返り、それでも先へと進んでゆく。日暮れどき。壁の向こうに、その影が長く伸びる。なつかしいような、かなしいような気分になる。
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