ヘレンの日記
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| 2004年08月19日(木) |
バリアン、呪術師に会いに行く。 |
昔、テレビで見たバリアン。私も呪術師に見てもらいたい。 そう思っていたが、私は術を知らなかった。
そもそも人の体は「サクティ」と呼ばれる呪的エネルギーを 電池のように蓄積し、自分の術的力を弱めようと狙っている 悪の力の攻撃に抵抗できる。この「サクティ」を生まれつき 操れ、超自然の力や素質を備えている人がバリアンになる。
ネット検索し、やっとの思い出見つけた画面!
「バリの人々は昔から悩みや問題、病気があるとバリアンに 相談にいきます。彼らはバリの神々と交信し、あなた自身を スピリチュアルな面からチェックできるからです。
現代社会では人間関係、競争、過去の体験などが原因で蓄積 されたストレス、疲れ、不安など否定的な感情のエネルギーを 貯めると精神、身体の病気の大きな原因になります。
そこでバリアンがチャクラ・パワーを使いあなたの内面を診断。 心の奥底のネガティブな要因を取り除き、あなた自身のインナー パワーを蘇らせ癒していきます。」
これにピンと来た!朝一でアポを取り、ウブドに行くことを決める。
時間は9時20分。次のシャトルバスまで2時間半もある。 そんな時タイミング良く運転手が話しかけてくる。
ブルータクシーにしか乗らない! 万全を期し、安全面を考え、そう決めていたが、 ここ一週間で十回以上も話したドライバーだ、大丈夫。 直感を信じ、言い値の約8割でウブドまで送ってもらう。 なんと彼の車は通りに一日中、車を止めていた。そして 通り沿いにぎっしり並ぶ車も観光客相手に「運転手」の仕事を してるドライバーのものだった。激しい競争社会に驚く!
彼が生活の様子を語り出した。3年前は全てが簡単だった。 観光客もいっぱいいたし、仕事も順調だった。 そこでローンで車を購入した。その2日後、クタに爆弾事件 が起きた・・生活は激変。
毎月のクレジットも、2人の子供の授業料のやりくりも大変。 奥さんは掃除の仕事をしており月給は20から30ドル足らず。 自分の収入は不安定。私が今月、初めての客。 「一体、どう生活する?」疑問に思わずいられない。
その犯人はアルカイダと関係しているテロ組織。 これだけ迷惑をかけているのに、ただ牢獄に入れられただけ。 「そんな」と驚く私に彼は一言。「この国はイスラムの国。 バリ人はマイノリティなんだ」
華やかに見えるバリ、けど・・・いろんな面があるね。 例え体調不良でも病院に行けず働き続ける。 家に居ては食べれない。外に出て仕事をしなければならない。 観光業が主流となったバリの宿命とも言える。 客引きをする人の気持ちさえ、必死さが少しずつ分かってきた。
約1時間タクシーに乗り、私が払ったのは600円。 「安い」などと軽々しく言ってはいけない。彼にとっては大金。 400円あれば10キロの米が買えるはず。一週間程度の食費くらいに なったかもしれない。そう考えると観光客対象のビジネスが いかに高額か、分かって来る。
ウブドに到着し、エイジェンシーでお金を払い車に乗り込む。 そしてバリアンの家に向かい、そこでサロンを巻き、 聖なる水をかけてもらい、ヒンドゥの神に祈る。 一緒に「シャンティ シャンティ シャンテイ」と唱えてから 館内に入る。あ「サイババの絵だよ。」独特な雰囲気の室内に座る。
英語の通訳を介し、バリアンの言葉を聴く。 「あなたの神は3人。アリ・クリスナー(ヒンドゥ教の愛情の神)と ヒンドゥの仕事の神。あとキリスト教の愛情の神。祈りなさい。 その時「アリ・クリスナー」と穏やかになるまで、唱えるのよ。
胃腸が弱いわね。甘いものを食べないように。辛いもの、酸っぱい ものはコントロールするのよ。う〜ん牛肉は食べないで。あなたの 精神のバランスを壊すわ。豚と鳥は大丈夫、ただ本当はベジタリアン になった方がいいわね。牛肉を食べず、祈ることで、物事を我慢 できるようになるはず。
間接の痛みで苦しんでるわね。特に腰の間接。骨がずれてる、 病院に行きなさい。バリアンは診断だけ、医学的に悪い所は バリ人も病院で見てもらうの。」
見事だ! 1年前、私は尾骨を骨折した。タイ王国で。 まさか骨折とは思わず、タイガーバームだけ塗っておき、帰国後に 病院に行ったが時、すでに遅し。骨が少しズレテくっつていた。
せんちょう間接(骨盤と腰をつなぐ間接)が、それ以降、痛み 寝返りができない日もある。新潟の病院を紹介してもらってはいたが 一度も行ってなかった。そこを見事に当てられたのだ。
靴下を脱ぎ、足の裏のツボか? お清めしてもらう。 一部の場所は飛び上がるほど痛い。激痛が走る。 累積疲労ね。ストレスも溜まってる。
そして最後に祈ってもらい終了。後日、整形外科にも行きました!
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