DOTFAMILYの平和な日々
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一月以上前のことになるが、ダンナが還暦を迎えた。それがどうした、と言ってしまえばそれでお終いなのだが、ダンナは10年以上に渡る闘病期間を経て、臓器移植が成功したおかげで元気で還暦を迎えられたのだから、ここは1つお祝いをしようではないか、と思った。
ダンナは隠居者なので、「還暦を迎えたおじいさん」と言ってもおかしくはないと思うのだが、世間一般では60歳なんてバリバリの現役である。「おじいさん」なんて言ったら叱られる。子供はまだ学生、という人も多いのではないだろうか?
昔なら、一人前になった子供たちが年老いた親のために還暦のお祝いをするのだろうが、現代はどうなのだろう?
ま、一般的な還暦の祝い方はともかく、我が家の馬鹿息子は今だプー太郎なので、親の還暦を祝ってやる金なんぞ持っていない。ダンナは還暦といえば赤いちゃんちゃんこを着るくらいにしか思っていない。(そんなもん今時着る人がいるかい・・・いるのかな?)私だって、自慢じゃないが世間の、特に日本の常識なんて全く知らない。
という訳で、親戚を招待して近くの日本食レストランでお食事会をすることにした。Diamond Barという街にあるKYALAという小さな寿司屋である。この界隈の寿司屋では一番美味しい、と私は思っている。が、兎に角小さな店なので、15人以上の客が入るとテーブル席は一杯になってしまう。という訳で、店が休みの日曜日の昼、貸切でやってもらうことにした。
招待したのはダンナの両親と兄弟とその配偶者、子供達だけである。が、ダンナは4人兄弟で、全員が近くに住んでいるので、それだけで結構な人数になる。その結構な人数の内、日本語がわかるのはダンナの両親と私と愚息だけである。還暦というものがある、ということを知っている人だってわずかなもの。だから、還暦が何であるかを説明するパンフレットを作った・・・結構受けた。そしてそこに・・・
現代は還暦を迎えたといってもまだまだ老人と呼ぶには若く、これから先も長い人生が待っている。還暦を迎えたからと言って、まだまだ何かを達成するには充分な時間が残されている。これまでの人生を省み、これから自分に何ができるのか、を考え、人生の節目として新たな人生設計をするのが還暦である。
と書いてみた・・・当てつけですがな、ダンナに対する。
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