DOTFAMILYの平和な日々
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2011年04月28日(木) 蛇女

小学校低学年の頃、恐怖漫画が流行った。漫画は買ってもらえなかったので、友人のを借りて読んでいた。学校には漫画を持って行ってはいけないし、家では漫画を読んでいたら叱られる。学校では麻薬の売買のように紙袋に入れた漫画を密かに受け渡しし、家では夜、ベッドに入って懐中電灯を使って恐怖漫画を読む・・・恐怖が一段と増しますな。

その中に、梅図かずお(だったと思う)の蛇女というのがあった。金持ちのお嬢さんの家にやってきた継母が実は蛇女で・・・というストーリーだったような気がするが、よく覚えていない。結末も覚えていない。覚えているのは、蛇女になっていない時の継母で、首が長めで横に線が走っているろくろ首ぽかった姿である。

さて、5月にパスポートが切れることを発見した。今の所、帰国予定はないのだが、外国に住む日本人として、パスポートを切らすのはやはりマズかろう。10年に一度のことなんだから、領事館にパスポートを申請しに行こう。と思ったのだが、まずはパスポート用の写真を撮らなくてはならない。ダンナが「僕のパスポートも切れてる。」と言うので、一緒にパスポートの写真を撮りに行った。

といってもたかがパスポートの写真であるので、そこらへんの写真屋さんに行っただけですけどね。写してもらって、その場で現像してくれる所。現像っていっても、デジタルカメラで写すのであるから、正確にはプリントである。それなら自分のカメラでやれば良いだろう、と思うのだが、そういうわけにはいかないらしいですな。日本の法律はよく知らないが、アメリカの法律では、自分のデジタルカメラで取って自分のプリンタでプリントアウトしたものはダメだそうである。フォトショップで修正できるからかな?

ちなみに、写真屋さんで「ここんところの皺は消して」とか「二十顎を修正して」とかいうのもダメだそうである。そういうリクエストをする人がいる、と写真屋さんがぼやいていた。お断りすると怒るそうである。普通の写真ならやるけど、パスポートの写真を修整したのがバレたら営業停止になるのでやれない・・・色んな人がいますな。

パスポートなんて人に見せるのは出入国時だけである。写真なんてどうでもよい。ありのままに写してもらっていっこうに構わない。というか、本人と同じ顔じゃないと万が一の時に困るだろう・・・外国で行方不明になった時とか。で、ありのままに写してもらって、出来上がった写真を見た。

・・・蛇女。

私は決して首が長い方ではない。もう少し長ければ良いのに、と思う。が、出来上がった写真の首は、まさに蛇女のそれであった。弛んでいるわけではないし、横に線が走っているわけではない、そして、実際に触ってみてデコボコしているわけでもないのだが・・・首が波打っているようにも横に線が走っているようにも見える。蛇が卵を殻ごとの飲み込んでいるような感じ。自分で言うのも何だが、かなり不気味だ。鏡で見てもそういうことはないし、人に指摘されたこともない。(あなた、もしかして蛇女?と本人に直接尋ねる人もいないだろうが・・・これまでに私を見ただけで逃げ出した人はいない。)が、写真に写るとそうなるのだ。

たまたまでもなければ歳のせいではない。10年以上前に免許証の写真を写した時にもそう思った。現在持っている免許証の私は蛇女だ。ちなみに、ジムの会員証も蛇女である。蛇女の写真は他にも数枚ある。だからたまたまそうなったのではない。

う〜ん、実は私は蛇女?自分が知らないだけで、夜な夜な蛇に変身して、そこらじゅうをしゅるしゅると徘徊しているのかもしれない。だからといって、困ったことはこれまでに一度も無いからどうでも良いと言えばどうでも良い。どうでも良くないのは知らずに蛇女と結婚してしまったダンナや、蛇女を母親に持ってしまった愚息だろう。が、私だって知らなかったんだから、騙したわけではない。でも・・・

私が本物の蛇女であったら・・・ダンナも愚息も怖がるどころか、喜ぶだろうな。


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