DOTFAMILYの平和な日々
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2011年05月02日(月) |
片付け読書ノート21: レベル7 |
宮部みゆき著 新潮文庫 平成5年9月25日発行 ISBN4-10-136912-7
読み終わった本を送ってくれる友人がいる。彼女は宮部みゆきが好きらしい。だから彼女が送ってくれる本の中には必ず宮部みゆきの本が数冊入っている。私は彼女から貰う以外に宮部みゆきの本を読んだことがない。が、読むたびに、「面白いなぁ」と思う。いつも一気に読んでしまう。宮部みゆきはエンターテイナーなのだと思う。だから読み始めるといつも物語りに引きずり込まれてしまうのだろう。でもまぁ、それだけと言えばそれだけだな。読み返そうとまでは思わない。「ああ、面白かった。」でお終い。でも、私はそういう本が嫌いではない。読後にず〜んと心に残る本より好きだ。さて、この『レベル7』、Book Offのステッカーが貼ってあるから、その友人に貰った本ではない。別の人に貰った・・・ということは、宮部みゆきという人は人気があるのだろう。
復讐物語である。登場人物は絵に描いたような悪人と善人。スーパーヒーロー(名探偵)は登場しない。でもミステリー。この分厚さでたった4日間の物語。おバカな女子高校生が登場するために話が複雑になるのだが、彼女が中々健気で可愛い。“To become old and wise, you need to be young and stupid.”というフレーズを思い出させる。彼女は思いやりがあって賢い大人になるに違いない。
タイトルの『レベル7』にそれほど重要な意味がなかったのがちょっと残念。実に思わせぶりなタイトルなので、かなり期待した。充分エンターテインして頂いたけどね。
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