春なんて大嫌いだった。
明る過ぎる日差しも。
桃色に飛び散る桜も。
生温い風も。
全部全部。
大嫌いだった。
私ひとり。
置いてきぼりにされているみたいで。
閉ざしている心を嘲笑うかの様で。
大っ嫌いだった。

だけど。
こんなに穏やかな気持ちで桜を見上げたのは。
とても久しぶりで。
春って。
こんなに優しい季節だったのだなぁ、と。
何故現在迄あんなに嫌っていたのか。
自分でも可笑しくなってしまうくらい。
今年の春やっと。
満開の桜を悦べる程に成長致しました。

どんなに嘲笑されようと。
私は前に進みます。
2004年04月07日(水)

かつて・・。 / 桃色少女

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