流れ出す血液と共に。
私は彼と誓いを立てた。

本当は。
只、抱き締めて貰いたかった。
只、慰めて欲しかった。
だけど言葉にならなかった。
それで身体を摺り寄せてみたんだけど。
やっぱし伝わらなくて。
何でかよく解らないけれど。
泣きそぅになった。
嬉しい出来事の筈なのに。
喜ばしい出来事の筈なのに。
彼の優しさを感じ取れなくて。
受け止められなくて。
背中を向けて眠った。

遠く感じたんだ。
物理的にひとつになっていても。
ものすごい距離を感じたんだ。
全く相容れないパズルのピースみたい。
でも其れを信じたく無いから。
そんな事無いって思いたかったから。
やたらと甘えたがったんだ。
でも彼の体温を感じれば感じる程。
不協和音は大きくなる。

ゲームのつもりだった。
そうすれば傷付く事も無いと思ったから。
だけど。
心の奥底では本気になりたかった。
好きになりたかった。
思い込もうとした。
結果的に無理が生じたけれど。
私の負けだ。

「お願いだから私を見てよ。」
余りの自意識過剰さに反吐がでる。
だけどきっと此れが真実だ。
私を見て。
私を好きになって。
私を求めて。
私を必要として。
そうする事で私に価値が付く。
私は道に転がっている石じゃない。
心が在って。
其の根源には欲求が在る。
認めて。
認めて。
私を認めて。
2004年06月21日(月)

かつて・・。 / 桃色少女

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