思い出に変わるまで
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新しい彼女の存在を知った
それはお互い喋り疲れて「Hはしない」って約束をして入ったベッドの中でだった。 はじめ体にまわされる腕も拒否続けて一定の距離を保っていた。 頭をなでられ、顔を触られた 付き合ってた時によくされた慣れた感触 頭の中で自分と戦いながらキスされても無反応を決め込んだ くすぐられた拍子に抱きしめられて・・・一呼吸おいて「痩せたな」ってつぶやいた。 「私も色々苦しんだからね、だからHはしない」 もう思い出に縛られたくないから ねぇ、どうしてキスするの? 私があなたを引きずってる事は分かるでしょ? 部屋に来たいと言われれば断らない、それが答えじゃない お金の関係が残ってる事でも苦しいのよ たまらず気持ちをぶつけた
その答えが「新しい彼女の存在」だった
4月に飲み会で知り合い、同じバツイチという事で意気投合 彼女の離婚の原因も旦那の事業の失敗の借金 お互い同じ状況で「傷の舐め合い」に思えた 小学6年生と2年生の母親で 一つ年上で隣の県に住んでいる 彼女には自己破産の事、私と不倫してた事、全てを話したと。 ただ一つ話していないのは私からお金を借りている事
ショックだった。 彼女の存在にもショックだったけどお金もまだ返済してもらっていないのにhideに彼女を作る「余裕」が在ったこと そして今の付き合いが続けばゆくゆくは結婚するかも知れないって事。 私が欲しくてたまらなかった立場を新しい彼女はあっさり半年で手に入れた。 ただ、彼女との間にはケンカが多くて、気の強い彼女と取っ組み合いのケンカも毎度の事で疲れるとぼやいてた。 何度も別れようと思った。って。
どんなに文句言っても私の時みたいに一方的に別れを告げたりしないのね 何を言おうと付き合ってるのが事実でしょ 結局何?私は一時的な休憩場所? 無性に腹が立ってきた
どうしてお金の事彼女に話さないの? 将来一緒になる考えなら言わないなんて事絶対無理だよ 子供二人を養う計算でどうやって私に返済していくの? 結婚して言う方が問題が大きくなるから言うのは今でしょ
言わない理由・・というか言えない理由 彼女にとって私は敵対意識の対象らしいよ 彼女と付き合う時も私のことを正直に話しすぎて余計に敵対意識を燃やしたみたい。 つまり・・hideは私の事ホメまくったんだと もう終わった事だと言ってあるから今更まだ連絡を取り合ってるとはモメるから言えないんだと。
・・全くどういう事 自分の都合ばかりじゃん ようやく気づいた 彼にとってまさに「至れり尽くせり」=「都合のいい女」だったんだ この部屋は現実からの逃避の場所だから・・だから居心地いいのよ hideの考えを否定しない私、ことごとく否定する彼女
hideは「だからおまえも彼氏をみつけろ」って。 「俺もこの部屋に来ると昔を思い出す、けど、もう違う生活があるから来ない方がいいな?」 「うん、絶対来ないで。今日で最後にしてよ」 気がつけば夜が明けて月曜日の朝をむかえていた
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