2002年07月15日(月) |
「する」と「やる」の違い。 |
駅で見掛けたポスターに一言。 ドラッグは「する」のではなくて「やる」ものです。あ、いや違った。ドラッグは「しない」ものではなくて「やらない」ものです。
「やる」より「する」の方が丁寧っぽい雰囲気だと思って「ドラッグはしません」と書いたのかなあ。でもそれ微妙に日本語間違ってる。 この場合「ドラッグはやりません」という言い方をするはずだ。
何故か?「やる」の場合、自発的能動的な行動の意味合いが含まれるが、「する」の場合、動作自体は「〜する」の〜の部分に左右される訳だ。
「ドラッグをやる」と言う場合、「ドラッグ(drug)」自体に動作は含まれない。単なるモノだから当然だ。「やる」のは君だ。あるいは私か第三者。
「ドラッグをする」と言う場合、「ドラッグ(drag)」というのがファイルにカーソルを合わせてポイントしたまま動かす「ドラッグ」ならばまあおっけーか。「ドラッグ」に動作が含まれるから。でもまあ「を」を抜く方が自然かなあ。
「委員長をする」。委員長に役割という動作的な意味合いが含まれる。 「委員長をやる」。委員長は肩書きというモノ扱い。
「する」と「やる」は用法が違う。「やる」は「する」の乱暴なコトバではないのだよ。 しかもモノがドラッグ。ここは是非、よりウツクシイ日本語を使って戴きたいものですなあ。
・・・わざわざしたり顔で解説するまでもない、当たり前の言葉の用法なんだけどね。
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