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2006年02月11日(土) |
12人の優しい日本人 |
先日WOWOWで生放送されたものを実家で録画してもらい、ようやく見ることが出来ました。 これって映画にもなったんじゃなかったかな。 そして、キャストを替えての再演なんですよね。 江口洋介が舞台初挑戦なのも見所の1つです。
日本にもし陪審員制度があったら…。 実際に今検討中ですけどね。 1つの事件について、法廷ではなく、別室で審議をする12人。 自分の意思ではなく、他人の意見に流されて無罪・有罪を決めてしまおうとする人もいれば、自分の意見が絶対正しいという人もいる。 人物設定もリアルです。
被告である女性を、彼女の容姿や人生の境遇で有罪か無罪かを決めようとしていた陪審員達が、話し合いを進めていくうちに「殺意はなかった」(劇中では無罪を意味する)という方向にまとまっていく。 でも、私生活では妻に逃げられたという陪審員の1人が頑なに最後まで有罪だと言う。 どんな事情があっても人を殺せば罪だ、人を不幸にすれば有罪だ、と。 そこで江口洋介演じる陪審員が言うわけですよ。 「ここで裁かれているのは被告だ。あなたの奥さんじゃない」 そこでようやく全員が無罪という意見で一致する。
事件と私生活を混同させてしまうのもリアルですよね。 人を裁く時に、裁く人の思想、価値観、境遇って影響すると思うんですよ。 それがよく表れた場面ですよね。
蛇足ですが、江口洋介がおいしい役をもっていくのはなんとなく予想してました(笑) それは別にしても、初舞台にしては臆することなく演じられていたと思います。 やり直しのきくドラマや映画と違って、舞台は一発勝負の生ものですからね。 ブラウン管の中でいくら名演技が出来ても、舞台では丸裸も同然。 時々「ん…??」と思ってしまうところもありましたがよかったと思いますよ。
三谷幸喜さんの作品はどれもテンポよくて好きです。 シリアスな場面と、コミカルな場面がちょうどよく散りばめられていて、肩に力が入りっぱなしということがないのでいいですよね。 どんなに素晴らしい作品でも、観ていて神経が疲れてしまうことはたびたびあります。 単純に肩とか背中とか腰が疲れることもあるけど(笑)
本当は生で観たかったんですよね〜。 でも全然チケットが取れなかったんですよ。 三谷さんが前口上で「なるべく多くの人に観て頂きたいのですが座席が足りない」とおっしゃってました。 じゃあもっと大きいところでやってくれればよかったじゃないですか。
いくらパルコ劇場プロデュースとはいえ、あんなキャパが小さいところでやるんじゃ全然ダメですってばー(涙)
2005年02月11日(金) 東京駅で白旗。 2004年02月11日(水) 演奏会とか血筋とか 2003年02月11日(火) ラベルのないMD 2002年02月11日(月) 鬼が笑うかも。
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