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2006年02月12日(日) |
ダブリンの鐘つきカビ人間 |
こちらも先日WOWOWで放送されたもの。 ドロンジョ様に録画していただきました。 WOWOWいいですね…入ろうかしら(悩)
これもまた観に行きたくて行けなかったもの。 G2さんの作品は初めてでしたが、期待していた以上に見応えがありました。 インタビューでは「言葉を使った実験」と言ってましたが、アキラ的には「言葉のマジック」にかかった気分です。
ある村に奇病が万延していた。 指先に鳥が止まってしまう病、3km先のものが見えてしまう病、背中に羽が生えてしまう病、等々、症状は人それぞれ。 治療方法はなく、これ以上病気が広がらないように、村は閉鎖・隔離される。 そんな中、全身カビだらけとなってしまった青年と、心で思ったこととまるっきり正反対のことしか言えなくなってしまった少女が出会う。 最初はカビ人間のことを忌み嫌っていた少女だったが、彼女が起こしたある事件について、カビ人間が罪を被ったことから、少女はカビ人間の心の優しさに触れ、惹かれていく。 しかし、彼女の口から出てくるのは、カビ人間を罵倒する言葉ばかり。 それでもカビ人間は彼女の病を理解し、心を通わせていく。 そんな中、物語は思わぬ結末へ向かったしまう。
終わりはちょっと切ないのと、一方で背中がぞわぞわするような感じでした。 その「ぞわぞわ」の原因について、終了後のインタビューで脚本を書いた後藤さんが話してしまったので、そこですっきりしちゃいましたけどね。 ぅわー…聞きたくなかった…。 謎のままにしておいて欲しかったっす(苦笑)
全体的に笑いのシーンが多かったです。 シリアスな話と思うでしょ、でもほとんど笑ってました。 最初に書いた「言葉の実験」とは、後藤さん曰く「ある単語をちょっといじったら全く違う意味に変わってしまう」ということをやりたかったらしいんです。 少女が本心と正反対の言葉を口にするだけでおかしいのですよ。 周囲は混乱してて、その様もおかしいし。 で、観てるこっちも混乱してくるし。 まんまと実験は成功だし、こっちとしてはマジックにひっかかった気分です。
役者陣も素晴らしかったです。 あれだけ散りばめられているボケを次から次へ、失速することなくテンポよく繰り出されていく。 それでいて、人が持つ狡さや偏見、労わりや優しさをしっかり描いていて、あっという間の2時間強でした。 非常におもしろかったです。
お芝居を観にいくようになった当初に「G2作品はおもしろい」と方々から聞いていました。 多くの人が絶賛するだけのことはありますね。 是非他の作品も観てみたいです。
2005年02月12日(土) 回線も混雑。 2003年02月12日(水) SMAP効果 2002年02月12日(火) MY FUNNY VALENTINE
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