ボクハウソツキ  -偽りとテレコミの日々-
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2003年09月29日(月) ニアミス(2)

画像の交換をすると、あとはスムーズに進んだ。

ケータイの番号を教え合って話すようになると

ランチを一緒する約束まで3日とかからなかった。

待ち合わせ場所に駆け寄ってくる彼女はピンクのワンピースに

花のついたミュール。遅れて来た夏の日差しが眩しい。

ウエーブをかけた髪と美人系の顔立ちとミスマッチの

ギャル系の入ったファッションだが、またそれがイイ

少し遅れちゃったね、ゴメン♪

助手席で屈託なく笑う彼女の声は、電話と同じで色っぽい顔立ちに

似合わないかわいい声としゃべり方なのだ。

折れそうな細い肩に襲いかかりたくなる衝動を抑え、アクアシティでランチ。

子供はいないこと、ダンナと上手くいっていないことをグチったあとは

すっかり打ち解けてデックスを手をつないで歩く。

気が付くと時間は3時になろうとしていた

夕方までに帰らなければいけなかったはずなので

探りを入れてみると、まだ大丈夫そうだ。クルマを横浜に向ける。

中華街を散策して山下公園をぶらつく

初対面なのに手をつなぐなんて信じられない

と言いながらも指を絡めてくるレイコだが、あせりは禁物だ。

モータープールに戻ると夕暮れがあたりを赤く染める時間

薄いヴェールのような疲労で初対面という抵抗感も薄れかけたレイコを

クルマの中で口説いてみる。そしてゆっくりと顔を近づけていく

受け入れられる?拒否される?いつでも緊張する瞬間だ

この瞬間が最高のクライマックスで、このためにテレコミをしてきたのだ

ゲットしたしないはあくまで成果というオマケに過ぎない

ウインドウが曇るほど濃厚なキスをしていると

対面に停めた濃紺のワゴンから若者2人がじっと見つめていた

前と同じ駐車場で同じ状況になっていることに苦笑しながら

クルマを出す。隣でレイコは上気した顔でグロスを塗りなおしていた。


キミのグロスでボクの唇もツルツルさ


これはクルマの中じゃないけど


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