天麩羅を食べに行く。 前に約束してたから。
トラウマの天麩羅なんだよぉ。
ん?昼飯ならつきあうぞ。
ずぅぅっと前から天麩羅が食べたかったの。 別れた彼氏が連れてってくれるって言うてたのに。 結局行かずに別れたの。
じゃぁ、天麩羅食べに行こう。
masayaがテキトーに検索して、 彼の家に程近い天麩羅屋をみつけてくれた。 ここにしよう。と即決。
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前日の夜のチャットで天麩羅行きの詳細をきめる。
時間どうする?
うーんと、どうしよう。
お迎えに行くよ。
ほんと?ありがとう。 ぢゃぁ、masayaの都合に合わせる。 一段落着いたらでいい。
では、そう言う事でいい? 無理なら10時までにわかるから。
あい。待ってます。
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朝8時前にメールを入れる。
おはやう。
実はもう稼動中。
いいお天気だったので、午前中にあたしは家事を済ませる。 洗濯をして、少し部屋を片付けて。 10時をまわっても連絡はない。 しびれをきらしてメールを送ってしまった。
もうすぐ出る。
店は11時半から開店。 masayaは11時過ぎに迎えに来てくれて、 店に到着したのは、11時29分。 うーん。ぴったり。
こんな近いとこに、こんな店があったのかと、 ちょっとびっくりする。 店内はそう広くもないけれど、こじんまりと落ち着く感じ。
カウンターに並んで座って、オーダーする。 お昼のランチコース。 彼はビールを1本。
揚げ立ての天麩羅はとてもおいしくて、 あたしは終止笑顔だ。
海老だねぇ。
うん、海老だねぇ。
おいしいねぇ。
うーん、おいしいねぇ。
天麩羅を食べながら、おいしいねぇと笑う。 うーん、なぁんて、幸せなんだろう。
ああ、幸せだぁー。
ごちそーさまでしたぁ。
お腹一杯になって、お店を出て車に乗り込む。
まだ時間ある?
うん、少しなら。
では、うちで、少しマターリなどしましょうか。
あい。いいです。
彼の部屋で少しゆっくりと食後の時間を過ごす。
何飲む?ウメッシュでいい?
うーんとぉ、食後はかぅひぃがいいです。
あいあい。わかりました。お入れしましょう。
masayaが珈琲豆をひく所を、台所で見る。 ガリガリガリガリ。 いつもは音を聞くだけなので、横で見ると楽しい。 珈琲が入って、青い部屋に座って、そして煙草を吸う。 珈琲を一口飲んではキスをする。
かぅひぃの味しかしなひね。
だって、かぅひぃ飲んでるんだもん。
畳の上に腹ばいに寝そべって、キスをする。 ベッドの上で抱き締められながらキスをする。
くんくん。masayaが髪の匂いを嗅ぐ。
油の匂いがするよ。
だって、天麩羅食べたんだもん。
そう言って笑う。 いっぱいキスをして、たまに顔を見つめて またキスをする。 ずぅっとキスをされていると、目を閉じたままなので、 なかなかmasayaの顔を見る事が出来ない。
だから、たまに顔を見る。 でもまたキスをしたくなる。 延々とその繰り返し。 あたしの身体のいろんな所に彼の唇が触れる。
気持ちイイよぉ、、。 こういうことをしてるとね、シタクなります。
でもダメでしょ?ガーゼ貼ってるしねぇ。
うんうん。そーなの。ダメだよねぇ。
あたしは昨日、右脚の付け根に脂肪の固まりのような 大きなニキビの様なものができて、 今日は一番腫れているので、恥ずかしい事に脚の付け根に真っ白いガーゼを貼りつけてる。
あ。ガーゼだぁ。
そうだよぉ、ガーゼだよぉ。
ふざけながら、相変わらずキスの雨。
でもでも、シタイですぅ。
俺もシタイけど。痛いでしょう?
わかんない。入れるだけなら大丈夫かも。
うーん、入れるだけね?
うーん。わかんない。
うーん、入れてから考えやう。
そんな、お間抜けなやり取りをしながら、 結局あたしはmasayaと抱き合う。
最初は少しずつ少しずつ入って来る。 ガーゼを貼ってある部分に触れないように。 でも、それじゃぁ、物足りない。 全部、奥まで貫いて、突いて欲しいの。 身体が勝手に動いてしまう。
もっともっともっと。
でも、気を使ってるのかいぢわるしてるのか、 彼は全部入れてくれない。 中途半端な快感に焦らされて焦らされて泣きたくなる。
大丈夫?
ん、大丈夫。
痛いの?
痛くないの。
そう言いながら少しずつ彼が入って来て、 奥まで突かれた瞬間、あたしはくぅっ。とイッテしまう。 なんて、気持ちいいんだろう。
今日はさすがに上にはなれない。 最初から最後まで、正常位で、あたしはなんども感じて、 たまに、ガーゼの部分が気になったりしたけど、 でも痛いのより、快感の方が勝つのもわかった。
ねぇねぇ、大丈夫だから、中でイッテ。
そう言って、masayaはあたしの中でイク。 彼の痙攣を感じながら、あたしも一緒にイッタ。
はっ。ティッシュがない。
え?うそぉー。どうする?
うーん、取って来る。
あい。早くね。
できるだけ早くティッシュを探し出したつもりなのに、 シーツに染みが出来てしまった。
教訓。 入れる前にはティッシュを確認。 えへへ。お間抜けだけどね、楽しくて嬉しいよ。
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