金曜日の深夜のチャット。 途中でmasayaがいなくなると言う。
飲みに誘われました。
いってらっしゃい。
うーん。彼がいないとつまんないや。 隣の部屋で飲んでるらしくて、メッセには繋げない。 携帯メールで何度もやりとりをする。
少しして、彼が帰って来た。
ゆうちゃん?
はい。何?
ちぅっ。
あい。ちぅっ。
ああ。ちぅ、したひです。泣。
masayaは酔うといつもよりずっとキスがしたいと言う。 なんども同じ事を繰り返すあたしたち。
キスしたひ。
したひね。
5分だけでも
はい、したひです。泣。
いつ撤収するの?
そろそろ勝手に撤収しやうかなぁ。
じゃぁ、来て。5分だけ出る。 ああ、ごめん無理は言わない。我がままだね。
いいよ。俺がしたいから。 じゃぁ、行くから。テキトーに連絡入れる。
なんて嬉しいんだろう。 ほんとに5分だけしか出れないのに。
2時を15分程過ぎて、masayaからメールが入る。
あと、15分くらい。起きててくれる?
大丈夫よ。待ってる。
15分後、彼が近くまで来てくれた。 あたしは家を出る。 シャワーも浴びてしまって、素顔で、寝る前のTシャツと短パン。 なんて可愛くない!
コンビニで買い物をして、masayaの車に乗り込む。 移動して、すぐにキスをする。 何度も。 抱き締めてくれると、あったかくて、気持ちが良くて。 しばらくの間、そうして何度もキスと抱擁をあたしたちは繰り返す。
ねぇ、もう帰らないと。
ああ、そうだね。 でも、近いから、こんなにすぐ来れるから、また来るよ。
うんうん。来てくれてありがとう。
車から降りる前に、もう一度キスをする。 午前3時前。
気をつけてね。
そう言って、車から降りて、少しだけmasayaの車を見送った。 とっても嬉しくて。とってもあったかい気持ちで。 家に帰るあたしは、ずっと笑顔だった。�
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土曜日/4度目
土曜日のお昼過ぎにメールを入れる。 少ししてレスがかえって来た。
おはやう。眠い。
寝てたの?
あい、寝てました。
そんなことなら行けば良かった。 そう思いながら電話をかける。
ねぇ、行けば良かったよ。もう出動するの?
ん?まだ、もうちょっと。
行ってもいい?
良いよ。
祝日で道路は渋滞。 いつもの道ではいつ着くのかわからない。 途中で、うろ覚えの道に入る。 メールでmasayaに伝える。
ナビよろしく。
すぐに電話がかかってきた。 道を教えて貰いながら、あたしは車を走らせる。 すると、すぐに見なれた道路に出た。 駐車場に車を止めて、足早に雨の中を歩く。
だって、逢いたいんだもん。 深夜のキスはもう消費してしまったの。
ノックもせずに、部屋に入る。 鍵は開けておいてって言ってたから。 奥から彼が出て来た。 Tシャツにトランクス。なんて格好なの?
入ってすぐの台所で、あたしは彼に抱き着く。
えへ。来ちゃった。
来てしまひましたね。
あい。
そのまま抱き締められてキスをする。 ぎゅぅぅぅぅって、少し痛いくらい。 ああ、気持ちいいよぉ。
少ししか時間がないので、つかの間の時間、 たくさん感じようと、たくさんキスしようと いっぱい抱き合う。ゴロゴロゴロ。
ああ、気持ちいいですぅ。
masayaが言う。
結局、今週も4度も逢ってるね。
そうだね。
でも、今朝の5分を合わせたら5度目だよ。 と、あたしはちょっとだけ思う。
ねぇ、シタイ。
そうだねぇ。
でも時間がないねぇ。
うんそうだね。
masayaは?
わかってて聞いてるだろ?
うん。わかってる。
でも、時間がないから。ヤメとく?
スル。
身体は馴染んでいるのに どんどん快感が深くなる。 抱き合う度に、新しい発見がある。 こんなに感じるのかと、不思議な感覚で そして、もっと先があるような気もして。
でも、まだ、そこまでまだ踏み込めなくて。 そうやって、あたしは壊れる寸前になる。
終わったあと、動けないあたしを masayaは抱き締めて、キスしてくれる。 はぁぁぁ。幸せ♪
でも、来週までもう逢えないねぇ。 ちょっと、ていうか、結構 淋しひです。
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