優しい=青い部屋=あたしとmasayaの日々。

2002年02月06日(水) 水曜日/浮気心

水曜日にあたしはメル友とアポを入れていた。
masayaと付き合いだしてからは、結構、真面目な日々を送ってたのに
このところ、ずっと彼が忙しくて、やっぱり淋しいのもあったのかもしれない。

いつもなら、写真を貰って、確認してじゃないと逢う事なんてしない。

その人からレディスのブーツを貰う。

仕事の関係でたくさん余ってて、もう処分するんだよ。
ゆうちゃんがいるなら持って行くよ。

単なる言い訳かもしれない。
その証拠に、あたしはメル友との予定が入っていてもmasayaに言わなかった。
言ったとしても、彼は何も言わない事もわかっていたから。

テキトーに任せる。

きっとそう言われる。
masayaはあたしに執着しない。いつもそうだ。
少し距離を置いたスタンスであたしに接している。
メル友と食事に行くと言っても、きっと笑って行っておいでと言われるような気がして
そうすると、淋しいのがもっと淋しくなるような気もして、
あたしはmasayaに何も言わずに、メル友と逢う事にした。


期待は何もしていない。
ブーツを貰って、食事をして帰る。
ただそれだけだ。
3
0分も遅れて現れた人は、あたしの最も苦手なタイプで
一緒にいるのも嫌だなと、ふと思う。

車に乗っている時に、その人がいきなりこう言った。
「ゆうちゃん、ホテルに行かない?」

…行かない。

どんよりとした気分で答える。

当たり障りのない会話をこなしながら、食事をする。
仕事の話しが一番多い。
これくらいの年齢の人が一番乗って来る会話だ。
幸い、あたしにはその人がやっている仕事に関する知識があった。
テキトーに相槌をうちながら、テキトーに作り笑顔で微笑む。
また帰りに変に誘われたりしないように、あたしはタイムリミットぎりぎりまで
ゆっくりと時間をかけて珈琲を飲んで、煙草を吸った。

帰る前に洗面所に立って携帯を見るとメール着信。2通。
友達からと、masayaから。
朝メールのレスが来なかったのに、こんな時間に来るのね。
タイミングいいんだか悪いんだか。

「さて、御飯でも食べようか」

それだけが、ディスプレイに表示される。
ふふっと笑ってしまう。
と、同時に、あたし何やってんだろ。とそう思う。

どんなに高級な食事をしても、楽しくないんだもの。
仕事の会話とか政治の会話とかなんて、あたしはしたくないんだもの。
ほぉんと、あたしってば、バカ。


何食べたの?

まだです。

ラーメンを食しています。

粗食だね。笑


普通の会話。でも楽しい。
忙しくて頻繁に返事が来なくなっても、
masayaはたまぁにこういうメールを入れてくれるじゃない。
帰りの車の中で、masayaにメールを送信しながら、あたしはそう思った。

「ゆうちゃんって、寂しがり屋でしょ。」メル友がふいにそう聞く。

そうよ。構って構ってって言うの。惚れたら一直線だよ。怖い女だよ。

「俺には惚れてくれるかな?どう?」

悪いけどそれはない。言ったでしょ。彼氏いるって。
あたしはひとりいればそれで充分。

車を降りる時にその人が言う。

「ゆうちゃん、またね。また付き合ってね。」
『ありがとう。ごちそうさまでした。ブーツもありがとうね。じゃ。』

あたしは、2度と逢わない人にはまたねとは言わない。

masayaにとっても逢いたかった。
でも、今日も忙しい。そんなことはわかってる。
でも、逢いたい。




夜、仕事から帰って来たmasayaのメッセンジャーがオンラインになる。

ただひま。

おかへり。

あたしは今日の出来事をmasayaに話す。
別に言わなくてもいい事なのかもしれない。
でも、どうしても言っておきたかった。
ごめんなさい。と。

一通り今日の出来事をあたしは彼に話す。

はぁ、そういうことだったのね。

そうです。


masayaは適当にレスを返す。
もちろん、あたしにとやかくは言わない。


何も言わないの?

いい大人がすることなんだから、何も言わないです。そういう人だから。

そだね、いい大人だもんね。


masayaは別になんにも言わないけど。
言わない事はずっと前からわかってるけど、
でもね、たまには、言って欲しい時もあるんだよ。


今週は忙しい?

逢いたくて、あたしはもいちど聞いてみる。


木曜日か金曜日と思っていたが。

あい。期待してる。

そか。期待しといておくれ。


ちょっとだけ期待して、でもあんまり期待しすぎないようにしよう。
一緒に居られるもう少しの間は、もう浮気はしません。
ちゃんと約束するぅ。






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