2002年04月27日(土) |
DOUBLE BED #1 |
masayaと逢うのは一月ぶり。
彼は普通に何ごともなかったかのように、転勤で引っ越してしまって、 あたしは最初は淋しくて仕方がなくて、本当は結構ひとりで泣いていたりした。 それでも彼は相変わらずテキトーなメールを毎日送ってくれて やっと、彼が近くに居ない生活に慣れて、masayaは嘘をつくような人でなしではないこともちゃんとわかって来たので、泣く事も少なくなって、落ち着いたというところだった。
デートの前日。 ひさしぶりに逢う事にドキドキして、 何を着て行こうか、逢ったら最初に何を言おうか そんな事を考えて眠れなかった。
朝、起きるとメールが2通。
新幹線を待っています。 眠いよ。
それを見たとたん、ああ、本当に今日逢えるんだと思う。
いろいろ考えて、結局は黒の躯にフィットしたTシャツと ヒップハングのタイトなブラックジーンズ。ほんとに普通の格好。 家を出たのは午前9時半を過ぎていた。 本当はもっと早くに出たかったんだけど、結局いろいろな用事をしていたのでこれが精一杯。 メールで連絡を取る事も、家にいると出来ない。
最寄り駅まで行って、慌てて電車に乗りこんで、やっとメールを送る。
「10:18 ○○着。」
最寄りの駅から待ち合わせ場所までは、8分しかかからないが、発車までの時間がこれほどもどかしいと思った事ははじめてだった。動き出した電車の窓から外を見るが風景が目に入って来た。久しぶりだとあたしは思う。masayaと離れてから、彼と一緒に行動した場所にはあたしは極力足を踏み入れてなかったから。 待ち合わせ場所の駅にもう着くころにメールが入った。
ついたかあ?
相変わらず素っ気無いメール。でもいつもそうなので、慣れてしまった。 そして…なんか嬉しい。
待ち合わせ場所の駅の改札を出てもmasayaの姿は見えない。 メールを送ってみる。 電話をかけてみる。あれ?出ない? 不安になって、もう一度メールを送った。
「今どこ?」
すぐに電話がかかってくる。
「もう部屋だよ。下までおりる。」
もうすぐ本当に逢えるんだと思うと、鼓動が少し早くなったような気がした。
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masayaのチェックインしたホテルに向かって、あたしは歩き始める。自然に小走りになっているのに気付いて、苦笑してしまう。 ホテルはもう目の前。少し落ち着いて、歩いてみる。あまりにもはしゃぎ過ぎてると馬鹿にされるかもしれないもの。 もうすぐロビーだと思って、ふと見るとホテルから出て来る彼が見えた。
(あっ。masayaだ。)
彼があたしに気付く。あたしはどうしようと思って、焦ってしまった。 何を言おうか、寝るまでにいっぱい考えたのに、最初に口から出た言葉はいつもと同じだった。
「おはよう。」
「おはよう。」
「変わらないね。」
一月でそんなに変わるはずはないのに、そんな事を言ってしまう。 だって、長かったんだもん。指折り数えて待ってたんだもん。
なんとなく気恥ずかしい気分で、ロビーを抜けて、エレベーターに乗り込む。 待切れなくて彼に体を預けるようにくっつくと、masayaは自然に抱き締めてくれた。 少し胸がきゅっとする。
8階の一番端。部屋はダブル。 ラブホテルのように広くはないが、こじんまりとしていて、悪くはない。 淡い花柄のベッドカバーだった。
バッグを置いてあたしはすぐにmasayaに抱き着いた。
「逢いたかったです。」
相変わらずな軽いキスをして、抱き締められて、ああ、本当に会えたんだと もう一度確認するように、あたしは彼を抱き締める。 少しの時間抱き締められて、あたしはほっとする。 いつもと同じだと思う。青い部屋に居たmasayaと変わっていない。
masayaが煙草に火を付ける。 あたしも煙草に火を付ける。 ベッドに座って、1本づつ煙草を吸った。 また抱き合う。ベッドに座るmasayaの上にあたしは座ってキスをする。 そのまま、ベッドの上に倒れ込むようになって、キスを繰り返した。
「逢いたかったよう。」
「あい。嬉しいぞぉ。」
「あい。逢いたかったです。」
「逢いたかったよ。俺も。」
好きだと言わないmasayaが言う最上級の言葉だと思う。 あたしはそれで満足だ。 もっと何かたくさん話をしようと思っていたのに 抱き合ってキスする事が精一杯で、会話にならない。
タイトフィットのリーバイスのジーンズはとても窮屈。 あたしは脱いでしまう事にして、鏡の前で脱ぎはじめた。 masayaはそれを見ている。
「ねえ。短くなったでしょ?」
「ほんとだね。短くなったよ。」
彼が遠くに行ってしまってから、あたしは髪を短く切っていたから。 少し気恥ずかしい。 ジーンズを脱いでTシャツと下着だけになると、masayaがあたしを後ろから抱き締めた。 彼の手が黒いTバッグのショーツの中に入って来る。鏡にその姿が映っている。
「やだよぉ。」
「確認です。」
「まだ【起動】してません。」
「あい。確認してみたよ。」
相変わらず確認が好きなようです。いつもそういって触るもの。 Tシャツとブラを取ってしまって、あたしはベッドに入った。まだショーツは着けたまま。 masayaはベッドサイドで勢い良く脱いでしまって、全裸になって入って来た。
「失礼しまぁす!」
…ムードとかないよね。そういうところも相変わらず。 あたしもショーツを脱いでしまって、裸で抱き合う。 シャワーを浴びる余裕はあたしにはない。彼もそうなのかしら?
masayaの体温を直に感じられる。 丁度一月だなと思う。彼が行ってしまったのは、先月の今頃。 キスを繰り返す。
masayaの唇はぽってりとしていて、紅い。 柔らかで弾力があって、とても気持ちがいい。 抱き締められて、キスをされると体が痺れるような気がする。
舌と舌を絡めあってキスをするのがあたしは好きだ。 でも裸になってからは、そんな時間もそう長くはない。 masayaの唇は別の場所に移動しはじめるから。 乳房や、乳首に彼の唇と舌が踊る。 軽い痛みが走る。彼の歯の感触。 痛いっと思わず声をあげそうになるが、あたしは我慢する。 痛いのに、感じてしまって、あたしは濡れて来ているのを自覚する。
脚の間で、masayaの指が悪戯をはじめる。 くちゅくちゅという小さな音。確認して、彼が言う。
「入れてもいい?」
最初は確認だけじゃなかったの? 最初はお口でしてもらおうって言ってたじゃない。 今度は俺も頑張ってお口でしてあげようって。 違うの?
そんな事を思いながら、あたしは頷いた。 我慢なんて…できるはずがない。
ハヤクイレテホシイノ。
脚を広げられて、脚の間に彼の物を感じる。 堅く大きくなっているそれを、あたしは唇で愛撫したい衝動にかられた。 でも、もう止められない。 早く入れて欲しいと思う気持ちの方が大きい。
少しづつ入って来る。 masayaの動きにつれて、音がする。 一気に貫かれるのも好きだけど、こうして少しづつ感じられるのも好き。 音のない部屋に、小さな音だけが聞こえる。 そこに、あたしの吐息が混ざってゆく。 もう少し、で全部。 期待に躯が震える。
最後の一突きで、あたしは声を上げる。 そのまま動き出す彼に合わせて、あたしの声も大きくなる。 ビジネスホテルなので、防音設備なんて整ってはいない。 指を噛んで、腕を噛んで、あたしは耐える。
くっ、、ああっ、。
masayaが何度もキモチイイよと囁く。 あたしは何を言っていたんだろう? ずぅっと正常位のまま、あたしは彼に突かれ続けていた。 何度イッタのか、それもわからない。
ひさびさに抱かれると、ごく普通のセックスでも 快感はいつもの倍以上だ。 少しの動きであたしは果てる。 体位を少し変えるだけで、違う種類の快感をまた感じる。 大きい波が押し寄せて、引いたと思うと、また新たな波が押し寄せて来る。
あたしは彼のモノを体中で受け入れているように感じる。 優しく甘く抱いて欲しいと切望する。 愛おしむように。 ゆっくりと、あたしの中を掻き回して。 激しく突いて欲しいと思う。 犯すように。 子宮が破れるかと思う程、突き上げて。
貫かれたままのキスが嬉しい。 声を押さえきれないあたしの唇を masayaの唇で塞ぐ。 息が出来ない。 彼の首に腕をまわして、あたしはキスをする。 キモチイイ…。
時折、masayaが動きを止める。 耐えているのがわかる。 まだ、御願い。もっとシテ。 あたしの躯はとても貪欲。
何度でも感じさせて。 たくさん感じさせて。 躯がそう言っている。 繋がっている箇所から聞こえる音は 最初よりももっと大きくなっていた。
モウデチャイソウダヨ ダシテモイイ?
頷くと、彼はあたしの中でいった。 最後の彼の痙攣が、とても大きかったのを あたしの躯は感じていた。
…快感。
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子宮が膣が動いている感じがする。 ヒクッヒクっという痙攣。
躯を離して、暫くすると、masayaは眠いと言った。
朝早くに起きて、新幹線に立ちっぱなしで揺られて来たんだもの。 仕方ないよね。 あたしは彼の腕枕の中にすっぽり納まると 眠りかけたmasayaの顔を見る。
相変わらず。変わってない。 寝顔は子供のよう。すぐにスゥスゥという寝息が聞こえて来た。 でも、あたしが動くと、ふっと目を開ける。
どした?
ん?なんでもない。眠いの?
あい。眠いよ。
寝てて良いよ。あたしは勝手に遊んでみるから。
しばらく寝息を立てるmasayaの顔を見てから、 あたしは彼が持って来た大きなデジカメでmasayaの寝顔を撮ってみたり 煙草を吸ってみたりした。 それにも飽きてしまうと、そうっと布団の中に潜り込んで 小さくなった彼のモノを口に含む。
ぷにぷにとした感触。思わず笑いが込み上げてくる。 これがどうしてあんなに大きくなるんだろうと思うと とても不思議。
小さい時はなんなく口に全部含む事が出来るのに、 最大に大きくなってしまうと、全部は絶対に入りきらない。 しばらく先端を舐めてみたり、吸ってみたりして遊んだ。
あたしは本当にフェラが嫌いだった。今まで。 masayaと付き合う前の彼がいつも口でしてくれという人なので それで慣れたのかもしれない。でも、あんまり好きではなかった。
masayaのはとても可愛いと思う。 ”ペニス”ではなくて、なんだか別の生物みたいに思う。 くちゅくちゅと口の中で転がすと、だんだん大きくなっていく。 それでも、まだ寝息が聞こえる。 徐々に硬度を持ちはじめると、口に含むのが苦しくなるので 舌で裏を舐め上げてみたり、先端だけを愛撫してみたりと 色んな事を試してみる。 どうすれば気持ちいいのかが、あたしには良くわからないから。 のどの奥に届く程目一杯ににくわえてみると、彼はピクっと痙攣をしたりする。 楽しい。単純に楽しい。 前戯ではなくて、本当に遊びみたい。 もう最大に大きくなったなというところで、あたしは唇を離す。
「はぁ。疲れました。」
あたしはそう言って、彼に背を向けて、腕枕の中ににすっぽりと納まってみた。 この体勢はあたしの背中と彼の胸やお腹がピッタリと着くので とても気持ちが良くて好き。 masayaの手はあたしの胸をさわさわと触っている。 くすくすとあたしは笑う。 そのうちに、小さな笑い声は小さな溜息に変わってゆく。
は、ああっ、、。
少しの間、あたしはされるがままで 小さな溜息をたくさんつく。 masayaが躯を起こす。
期待にあたしの躯は震える。
心の中であたしは呟く。 ハヤクキテ…。
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