優しい=青い部屋=あたしとmasayaの日々。

2003年01月11日(土) 2003 First date #2

深夜の道路は空いている。
深夜のドライブは快適で何の問題もなく駅に到着。

まだ午前零時までは十分程ある。

駅前ロータリーのタクシー乗り場には
タクシー待ちの人たちが並ぶ。
駅の階段下の道路には迎えの車が並んでいた。

その一番後ろでハザードを点滅させて
あたしはmasayaにメールを送る。



着いたよ。

あと一駅です。



午前零時少し前に
上りの各駅停車がホームに滑り込んで来た。
降りて来る人たちが、車の中から見える。
あの中にmasayaはちゃんといるんだろうか?


駅の階段を下りる人達の中の彼を探す。
最初の一団の中にはいない。
人影がまばらになる。
急に不安になる。

それでも階段から目を離さずにいると
ひょうひょうと歩くmasayaをみつけた。
大きな荷物。
コート。
そしてスーツ。


出張なので今日はスーツだ。
masayaのスーツ姿は今日で3度目。
やっぱり、なんか変。
着慣れてないんだね。
そんなかんじ。



こんばんわー。

あい。こんばんわ。

はぁ。疲れたよぉ。

あい。


普通に会話をして、車を発進させる。
masayaからはビールの匂いがする。


ねぇ。酔っ払い?

そうでもないよ。


masayaは酔うととてもご機嫌で下らない話をする。
それを聞きながら、あたしは運転する。


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部屋はなんとなく片付いた。

大きな荷物と小さな荷物をおろし、
はぁっとmasayaはため息をつく。
あたしにはお土産と言って、名物のお菓子を手渡してくれた。

お風呂入る?

あい。はいります。


お風呂を沸かす間、何を話したんだろう。
彼は機嫌良く仕事の話をし
あたしは「逢いたかったよ」と伝えたいけど
なんかご機嫌な彼をみてると
もうそれでいいような気がした。



あたしは先にお風呂に入ってしまってたので
今日はmasayaだけが入る。

お湯を流す音。

身体を洗う音。


しばらくすると身体から湯気をたてて
彼が風呂から上がってきた。

もうアルコールは入ってるので
今から飲む事はない。



寝ますか?

あい。寝ませう。


そう言って寝室に移動した。





今年初めてのキスはビールの香りがした。

しばらくキスを繰り返した後
すこぅしだけの愛撫の後
それだけでも十分に潤んでいるあたしの中に
masayaが入って来た。


酔いが回るよ。

そう言うとあたしを上にする。
自分が感じるように動いて
あたしは勝手に果てる。
そして動きを止める。


どした?

…気持ちイイの。


何度か同じ事を繰り返した。
動いては果て、休んでは動く。
このまま動いていたいと頭では思うが
何度もイクと身体がもたなくなる。



…masaya君、お酒派逝ってるからイかない?

ん?イクよ。


そう言って彼は上になると
少し荒く動き始める。


出していい?

ん。



動きが止まって小さな痙攣があたしの中に伝わる。



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眠れない。

彼が隣にいると思うと嬉しくて。
眠れない。

頭の下にあるmasayaの腕と
身体に回る彼の腕と
後ろから抱きかかえられた姿勢で
あたしは目を閉じる。

意識があるようなないような感じ。


薬を飲むとだんだんと眠くなる。
意識が途切れて、抱きかかえられたまま
あたしは眠りについた。




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お昼前に目覚めた。


ねへ。お腹空かない?

あい。空きました。



チーズトーストを焼いて
コーヒーを入れて
簡単に朝食をとる。

テレビをみながら、少しだらだらする。




浴槽にお湯をはって
ふたりでお風呂に入る。

あたしの右足は月曜日に外科に行った後で
湯船にまだつけられない。

向かい合って座るmasayaの肩の横に、あたしの右足。





はあ。浸けられないのね。

あい。さうです。




髪を洗って身体を洗って
お風呂から上がるともうお昼をだいぶ回っていた。




どうする?

どうする?

お腹空いたねぇ。

さうだねぇ。

何にしやふ。

ねぇ。中華は?

ああ。良いねぇ。
じゃぁ、検索でもしたまへ。



PCを立ち上げて飲食店検索サイトで
近くの中華料理店を検索した。


中華街は?

あそこはもういいなぁ。

そだね。あんまりおいしくなかったよぉ。

あい。じゃぁ、他にしやふ。

じゃぁ、いつものとこは?

そこでいいよ。



いつも行くショッピングセンター。
行き先は決まった。
近くの友人にメールを入れる。


今から行くけど。お茶に来ない?

お邪魔でしょ?

お邪魔じゃないよ。

遅くなるけど。

いいよ。きっとそれくらいまで居るはずだから。




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食事を終えてからmasayaの靴を買いにふらふらと歩く。
今回スーツで来た彼は、革靴しか持って来てなかった。



masaya君。やっぱダサいよぉ。


あい。靴買うです。



エンジのコンバースはサイズがない。
ナイキもいいのがない。
いろいろみて、結局、安いましなのを買った。
その場で履き替えるmasayaは子供みたいだ。



ね。指輪買ってくれる?

良いよ。


遅いクリスマス。
シルバーと白蝶貝のリング。
あたしの小さい右手には
ちょうどいい大きさ。


友人が着いたので
3人でお茶にする。
ひさしぶりのスターバックス。

あたしはmasayaとしかスタバには来ない。


そして、masayaに買ってもらった指輪をつけて、あたしはご満悦。


気付くともう夕方だった。
夕飯の買い物をしている間も
何を買うと決める相談も
普通だけど、けっこう楽しい。



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いつもだらだらと時間は過ぎる。


夕食を終えてテレビを見て
少し戯れて向かい合ってお風呂に入って
少しだけアルコールを摂取。


時間に余裕がある。



今日はマグロだもん。

そかぁ。マグロかぁ。

そだよぉ。いいじゃん。

ふざけたような会話からスタートする。


昨夜と違う愛撫に
昨夜と違う快感に
あたしはたゆたう。


声を出さないように我慢すればするほど
声をあげるように奥まで貫かれて
壊れるかと思うほどに掻き回される。


知らず知らず、身体が動く。
自分の快感を得る事に、あたしは正直だ。


あたしの体液とは明らかに違う匂いがする。


体内に残った昨夜の彼の精液が発する匂い。

動く度に溢れる液体と
動物的な香りが充満する部屋と
肉と襞が擦れあう音。
あたしは乱れて果てる。


最後は動物のように後ろから犯されて。




昨夜と同じように抱きかかえられて眠った。


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~*Yuu
エンピツ