珈琲の時間
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とりあえず食事だけなら、いいか。 めんどくさいからそう思うことにした。
よく考えてみれば食事を断ったら恥をかかせるようで失礼だ。 それが原因でお客様が減ったら違うとフォローされようが自己嫌悪に陥るだろう。 プライベートを削っての接待としか考えられなくてむーん。だけどしゃあないか。 (-_-)。o O(生け贄?)
そして今日も奴は来た。 たまたま他のお客さんを受ける事で上手くかわした。 目が合ってまた大きな声で話しかけられたら困ると思い忙しそうにしてやった。 はぁぁ。
家に帰って落ち着いてから気合い入れて電話をした。 「ああー!え?なに?電話をくれたって事は...、どう言う事???いいの??!」 (-_-)。o O(やべー。めちゃくちゃテンション高いんだけど。)
「今日さーオレ買い物行ったでしょ? 騙すようで嫌だから初めにちゃんと言っとくけど、 妻と5年くらい前から別居しててね、 10月の1日で正式に離婚が成立する事に決まってさぁ。 仲人さんへの挨拶に行くのに手みやげを買いに行ったんだよねー。 なんか寂しそうだったでしょ???オレ。」 (-_-)。o O(はい?今日は9月の29日ですが?)
「うち、両親が健在でいろいろ心配されちゃってさぁ。 もう年だから安心させてやりたいし。 いろいろあったけど次こそは幸せになりたいし。」 (-_-)。o O(まて...!) (-_-)。o O(ちょっとまて!)
「で?いつが休み?土日無理なの? 仕事終わったら迎えに行くから電話してよ。」 (-_-)。o O(待たんかゴルァ!)
なんでどうしていきなりそういう会話になっちゃうわけ? 結婚して年老いた両親の介護になっちゃうわけ? うちにだって母がいるっちゅーの。 落ち着け−落ち着け−。>(-_-)<相手は常連のお客様だぞー。
(-_-)。o O(うん。でも断ろう。きっぱり。)
「でも電話くらいは...」の問いにも「ノー!」だ。コノヤロ。
その結果報告を今後の(来店された時の)対応のため同僚に話した所 「バツ1だって良いじゃん。好きなら応援するけど?」
いつの間に私が好きな事になってるの???(´д`;)
「もったいないですよー。」 (-_-)。o O(じゃぁお前が行けよ。)
いや、別にね、バツ1を非難する気はないし。 嫌な人間になるくらいなら別れた方が良いと思うよ。 それは両親を見てきてよく分かってるつもりだし。 自分が好きになった人がバツ1だったら気にしないと思うし 親の面倒だってちゃんと見るよ。 ただ、どうなるかわからないけど、できる事なら私は離婚とは無縁でいたい。 ようやく薄れてきた暗い話しからこのまま遠ざかりたい。 好きになった人でないなら初婚の相手がバツ1は避けたい。 こんなだらだらしてても一応結婚に対して夢があるんだよ。 一度、一生のパートナーに決めるくらいの覚悟で結婚したんじゃないの?って。
甘えられる場所は物凄く魅力的だけどその相手は1人で充分だよ。 だらだら甘えてたらちょっとした困難も乗り越えられなくなっちゃうからね。 男関係でのだらだらは禁。 ずっと張り詰めていた緊張感はそう容易くゆるがせられないのであーる。
動揺をありがとう。幸せになれよ。お前もな。 わたしは人の話しを聞かないやつは嫌いだ。
そしてこの日を境にこのお客様は姿を見せないでいる。 めんどくさいからもう気にしないもんねーだ。
彡サッ
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