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■ 名女優
彼は、来週の土曜日は何している?と聞いてきた。 私は用事があったことを詳しく話したら、 逢いに行こうと思ったけど・・と言われた。
逢いに行く=愛情・・と思っていいのかな? この日は、残念だけど、私の都合のつく日を ゆっくりと話すことにした。 だけど、何かのついでなのじゃないかな?とか、 素直に受け止めていないのはあるんだけど。
でも、あまり深く考えないで、今を楽しもうと思う。 私は、相手の言動にビクビクしていた。 自分に魅力が足りないと思いこんで自信をなくしていた。 不安な気持ちを話したり、彼の御機嫌をとったり。 おだてて、悪い気はしないみたいだけど。 そして、すぐ、その気になる彼だ。
まあ、いいわ。 私には切り札のカードがもう一枚ある。 彼に決してひけをとらない相手が 私にアプローチしてきた。 でも、これは、今の彼に内緒にしておくことにした。 私が、彼を傷つけようものなら、何倍にも帰ってきて 心をズタズタにされるとわかったから。 私は、今の彼の前で演技をする女優となろう。 優しい従順な女を演じる名女優でいようと決めた。
2004年05月16日(日)
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