七転八倒 〜彩音の日常&育児日記〜
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2004年10月25日(月) 救急車の音

私はこの音を聞くと、いまだに涙が出そうになる。
息子が熱性ケイレンで意識を失い、救急車で2回運ばれたことを思い出すのだ。
初めて息子がケイレンを起こした時、私は気が動転して、電話がまともにできず、
隣の家の方を呼んで、一緒にいてもらったことがある。

その隣の方も先日引っ越して、明日新しい住人に引き渡すことになっている。
ギリギリまで引っ越し作業をしていたお隣さんに、おとといも会うことができてよかった。
彼女には本当に感謝の気持ちでいっぱいだ。

もとい。
救急車の音はいまだに苦手だ。
今日も、息子との帰り道、救急車が通りすぎるのを見た。
思わず涙ぐんでいる私に気づいた息子が、「どうしたの?」とたずねてきた。
今まで何度も聞かせていたから、その記憶がない息子も、話だけは知っている。
そのことを今日も話してきかせると、
「たーぼー、たおれちゃったの?おかーさんおもいだしちゃったの?」
そして、公園のベンチにすわるように息子は私をうながし、そっと私に抱きついた。
二人並んでお月様を眺めた。

この子は、母が涙しそうになると、必ず抱きついてなだめてくれようとする。
まだ8歳なのに、知的な遅れもあるというのに、ちゃんと母を守ろうとする意識を
持っている。
息子にはかなわない。
「ありがとうね」
私は今日も頭をなでたり、息子をたくさんかわいがった。

明日見るつもりのドラマ「たったひとつのたからもの」。
私にとっては息子が「たったひとつのたからもの」かもしれない。


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